コンパクトなボディとなると、もうひとつの心配の種はコネクタの数と種類です。UH-X/E3は、USB Type-C 3.2×2、USB Type-A 3.2×2、HDMI、LAN、SDカードスロット、イヤホン端子が搭載されています。これだけ種類豊富に揃っていれば、仕事でもプライベートでも端子で困ることはないでしょう。在宅ワーク時にはHDMIやUSB Type-Cを使って、外部ディスプレイと接続することもできます。

  • 本体右側面には、LAN、USB Type-A 3.2×1、SDカードスロットが搭載されています

  • LAN端子はフラップ式。フタを持ち上げてLANケーブルを挿し込みます

  • 本体左側面には、盗難防止ロック、USB Type-C 3.2×2(本体充電端子兼用)、HDMI、USB Type-A 3.2×1、イヤホン端子が搭載されています

駆動時間は短めながら、急速充電やモバイルバッテリーに対応

内蔵バッテリパックは25Whで、バッテリー駆動時間は仕様によると約11時間、バッテリー充電時間は約2.2時間です。

画面輝度が最大に近い状態でオンラインミーティング(Wi-Fi接続)を試したところ、1時間程度でバッテリー残量が90%以上あった状態から30%程度になりました。Web会議など、どうしてもバッテリーを切らしたくない場合は、輝度を落とした設定にするか、充電ケーブルをつないだほうが安心でしょう。充電は約30分で約50%までの急速充電にも対応。Web検索など本体を使いながらの状態で充電しても、約2時間で100%になりました。

また、パソコンの電源オフ時、7.5W(5V / 1.5A)以上の出力であればモバイルバッテリーでも本体(電源オフ時)を充電できます。PD対応の18Wモバイルバッテリーをパソコン起動中に挿してみたところ、目に見えてバッテリーが充電されることはありませんでしたが、充電マークが表示されました(電源オン時は消費電力の方が大きそうですが、裏側でチマチマと充電されているはず)。なお、パソコンを使いながら充電させたい場合は45W(20V / 2.25A)以上が必要です。

CPUはインテル Core i7-1165G7プロセッサ、メモリは8GB、ストレージは約1TBのPCIe SSDを搭載しています。無線LANはWi-Fi 6(IEEE 802.11a / b / g / n / ac / ax準拠)、Bluetoothはバージョン5.0準拠です。ドキュメント作成、写真の編集や加工、ファイルのアップロードなどの作業を試しましたが、動作がもたつくことはなく、快適に使えました。

パソコンを常時持ち歩きたいビジネスパーソンにおすすめ

UH-X/E3は、手に持ったときの驚くべき軽さ、そしてアンチグレアでフルHD、フルサイズキーボードと、仕事の相棒として充分に満足できるノートパソコンだと感じました。「今日はパソコンを持ち歩くべきか」と迷う必要もなく、「ついでにカバンに入れておこう」と思える軽さはやはり魅力的。リュックでなく、トートバッグで持ち歩いても、重さを感じることはありませんでした。

コネクタの種類も豊富で、安定したネットワークを確保しておきたいビジネスシーンではLAN接続できる点も魅力です。起動も速く、電源ボタンを押した時に指紋認証でロックが解除されるため、スムーズに仕事を開始できます。顔認証には対応していませんが、マスクで外出することが多くなっている今、それほど支障はないでしょう。

少し残念なのは、バッテリーが持たないことです。純正ACアダプターとケーブルを含めても882gなので、すべて持ち歩くことを前提とするか、モバイルバッテリーを常備するか、あるいは市販品の小型ACアダプタ+USB Type-Cケーブルを用意するかの対策が必要です。

また、普段の利用法として、ディスプレイの輝度を下げたり、Windowsの電源モードを「バッテリー節約機能」に設定したりするなど、バッテリー節約のコツを学んでおくのもオススメです。

本体が軽いだけでなく、シンプルで洗練されたデザインも、人に見せたくなります。常に身近にパソコンを置いておきたいビジネスパーソンに、おすすめしたい一台です。