カシオ計算機は12月17日、職種ごとの特殊な計算式をプリセットした専用計算電卓「SP-100PH」「SP-100NU」「SP-100DI」を発表した。1月22日から発売する。価格はオープン、推定市場価格は5,500円(税込)。

今回の各モデルは同じ本体ながら、フレキシブルにソフトを変えることで開発コストを抑えている。携帯しやすいコンパクトサイズで、操作性と視認性にも配慮した設計。医療機関などでの使用も想定し、菌の増殖を抑える抗菌加工を施している。

SP-100PH

  • 薬剤師向けの「SP-100PH」

薬剤師向けの専用電卓。調剤で使用する力価計算などをプリセットしている。上段に設置した専用計算キーで計算式を選び、日本語表示の項目に従って数値を入力していくと答えを算出。

専用計算機能は、BMI計算、標準体重計算、力価計算(成分量→秤量)、力価計算(秤量→成分量)、体表計算(DuBois式)、体表計算(藤本式)、腎機能計算(CG式)、 腎機能計算(eGFR)、日数計算、余り計算など。

もちろん、加減乗除、四則定数、概数といった一般的な計算機能も備える。計算桁数は置数10桁、独立メモリーは1組。電源はCR2016電池×1個を使用し、電池寿命は約2年。本体サイズはW70×D118.5×H8.6mm、重さは約65g(電池含む)。

SP-100NU

  • 看護師向けの「SP-100NU」

  • 総輸液量500mlを6時間で投下する場合の滴下数計算(輸液量から)

SP-100NUは看護師向けモデル。点滴をする際の滴下計算などをプリセットしている。専用計算機能は、BMI計算、標準体重計算、目標体重計算、滴下数計算(輸液量から)、滴下数計算(時間あたりの流量から)、膝下からの推定身長計算、経鼻栄養チューブの長さ計算、褥瘡計算、インスリン抵抗性指数計算など。

SP-100DI

  • 栄養士向けの「SP-100DI」

SP-100DIは栄養士向けモデル。栄養指導に必須となる消費エネルギー計算などをプリセットしている。専用計算機能は、BMI計算、標準体重計算、消費エネルギー計算(測定した基礎代謝から)、消費エネルギー計算(*)、必要運動量計算(測定した基礎代謝から)、必要運動量計算(体重から推定)、動脈硬化指数計算(動脈硬化指数およびL/H比)、メタボ判定、食塩相当量など。

*:一般的なデータから(出典:国立健康・栄養研究所)