東京証券取引所は12月15日、東証1部に上場しているLINEを、2020年12月29日付で上場廃止すると発表した。同日にLINEが開催した臨時株主総会で、Zホールディングス(ZHD)との統合にともなう株式の併合に係る議案が承認されたことを受けた決定。

LINEは昨年11月、ヤフーを傘下に収めるZHDとの経営統合を発表していた。ZHDの川邊健太郎社長は会見を開き「(LINEはZHDの完全子会社となるが)対等の関係での経営統合で、日本、そしてアジアから世界をリードするAIテックカンパニーを目指す」と説明。当初は、遅くとも2020年10月までに統合を完了する計画だったが、新型コロナウイルス感染症の影響により手続きが遅れており、現時点では2021年3月の統合完了を目指している。

  • LINE、2020年12月29日に上場廃止へ - ZHDと統合しAIテック企業目指す

    経営統合を発表した昨年11月の記者会見から。固い握手を交わすZHDの川邊健太郎社長(左)とLINEの出澤剛社長(右)

LINEの上場株式は12月15日から12月28日までの期間、整理銘柄に指定される。株式併合の効力は2021年1月4日付で発生する。米国のニューヨーク証券取引所への上場についても、現地時間の2020年12月28日付で廃止する。