ヤフーを展開するZホールディングス(ZHD)とLINEは11月18日、それぞれ開催した取締役会において、「対等な精神に基づく両社グループの経営統合」の資本提携に関する基本合意書を締結することを決議し、これを発表した。

ZHDは今回の経営統合の基本方針・ビジョンについて、「日本及びグローバルにおける熾烈な競争を勝ち抜くことができる企業グループへと飛躍することを目的として、対等の精神で経営統合を行なう。日本・アジアから世界をリードするAIテックカンパニーを目指す」と説明している。11月18日夕方にも記者会見を開く方針だ。

ZHDグループとLINEグループは、両社で経営資源を集約し、経営統合後の統合会社グループにおいて、それぞれの事業領域の強化や新規事業領域への成長投資を行う。具体的には、AIやコマース、Fintech、広告・O2O、その他の新規事業領域における成長を目指して事業投資を実行するという。

経営統合を実現するための取引の一環として、LINEは11月18日付で、ZHDの親会社であるソフトバンクと、LINEの親会社であるNAVER(ネイバー)より、LINEの普通株式、新株予約権及び新株予約権付社債の全てに対する公開買付けと、その後の一連の取引を通じてLINEを非公開化する意向がある旨の意向表明書を受領している。この共同公開買付けの提案がなされたことを受けて、ZHDとLINE、ソフトバンク、NAVERの4社間において、経営統合を実現するための取引の概要に関して、法的拘束力のない基本合意書を18日付で締結した。

ZHDとLINEは2019年12月をメドに、資本提携の基本合意書に定めた事項に関する、法的拘束力のある最終契約を締結することを目指し、協議や検討を進めていく。