テックワンは12月15日、製品発表会を開催し、中国One-Netbook Technologyが開発するポータブルゲーミングUMPC「One-GX1 Pro」を発表した。2021年1月31日から国内量販店での発売を予定しており、通常価格は168,000円(税別)。なお、2020年12月15日~2021年1月11日まで先行予約を受け付けており、15%オフの特別価格142,800円(税別)から購入できる。さらに、先着500名には専用ゲームコントローラーと、フェイクレザーオリジナルキャリーケースが付属する。

  • 第11世代Intel Core搭載でAAAタイトルもプレイ可能!UMPC「One-GX1 Pro」を見てきた

    One-Netbook Technology「One-GX1 Pro」

"その冒険を、どこででも。"というキャッチコピーを掲げ、第11世代Intel Core i7-1160G7プロセッサを搭載し、LPDDR4-4266MHz 16GBメモリを組み合わせて高い性能を実現するUMPC(ウルトラモバイルパソコン)。7インチWUXGA解像度(1,920×1,200ドット)のディスプレイを採用する。ストレージはM.2 NVMe 512GB SSDをオンボード搭載し、PCIe接続に対応する空きM.2スロット×1を備える。

  • テックワン代表取締役社長 中林秀仁氏(左)、司会進行を務めた竜瀬葵さん(右)

  • いつでもどこでも遊べるポータブルUMPC

  • Intel Core i7-1160G7のTDPを20Wまで高めて搭載

  • USB 4.0対応のType-Cを2個同時に使用可能 Wi-Fi 6も搭載

  • 大容量SSD搭載版、4G対応版の他、5G対応版も予定

発表では国内代理店を務めるテックワン代表 中林秀仁氏の他、One-Netbook Technology社からJack Wang社長がビデオ通話で登壇した。インテルとの強固なパートナーシップに基づき開発を進め、Core i7-1160G7搭載モデルを開発。高クロックメモリーのオンボード搭載や、USB 4.0×2の同時使用など、難題を複数解決することで販売にこぎつけたという。第11世代Intel Core i7-1160G7を世界で初めて搭載するUMPCとして開発してきたが、コロナ禍の時勢ということもあり、2番目になってしまい残念だったとこぼす場面もあった。

  • Jack Wang氏はビデオ会議で参加した

内蔵グラフィックス「Xe」による高いパフォーマンスの他、両サイドの専用コントローラーを接続してゲーム機のように扱うことができる点が特徴。本体との間に電気的な接点はなく、無線接続でXinputのコントローラーとして動作する。コントローラーは前機種のOneGx1で用いられているものとは若干仕様が異なり、カラーリングの他、接続の高速性など改良が施されているという。

  • 専用コントローラーはかんたんに取り外せる

  • スリットにはめ込んでドッキングする

  • 両サイドに専用コントローラーをドッキングする某家庭用ゲーム機と比較すると、やや安定性に欠ける印象。
    けっこうグラグラするので、気を使うこともあるかもしれない

本体素材には、前機種同様にCNC削り出しによるアルミ合金を採用して高い質感を実現。2つのファンで冷却性を高めたインテリジェントファンを搭載し、安定したゲームプレイをサポートするとしている。背面端子にはUSB 4.0(Type-C)を2つ備え、両方同時に使用可能。映像出力の他、外部GPUボックスの接続もサポートしてさらなる性能向上を図ることができるという。OSはWindows 10 Homeで、本体サイズはW173×D136×H21mm、重さは623g。

  • RGBバックライト付きキーボードは、ユーザーの声をしっかり聞いて練り上げたという配列を採用。光学式ポインティングデバイスを備える

  • 2つ同時に使えるUSB 4.0(Type-C)を備えた端子部。
    展示品の天板デザインは中国で販売予定の限定仕様で、国内展開の予定は今のところない

  • microSDスロットを左側面に

  • 右側面にmicro HDMI(Type-D)を用意

実機を用い、ゲームを動作させるデモプレイの様子も確認できた。使用されたタイトルは「 ストリートファイターV」と「モンスターハンターワールド アイスボーン」で、外部出力の都合上フルHD解像度(1,920×1,080ドット)に設定して実演された。ゲームはかなりヌルヌル動作しており、小型PCでこんなに動くんだ…と驚いた。なお、デモプレイを担当した田中さんは大剣ユーザーで、司会進行の竜瀬葵さんは狩猟笛ユーザーとのこと。

  • ストリートファイターVの実演。見たところほぼ60fpsに張り付いているようで、なめらかに画面が描画されていた

  • MHW:IBも実演。拠点はオブジェクトが多く、グラフィックもかなり重いが、ごく普通に動作していてすごい

  • 内蔵ディスプレイは光沢仕様でかなりキレイ。映り込みは気になる

  • トリガーボタンを2つ搭載しており、ソウルシリーズのゲームもばっちり楽しめそう

この他、ディスプレイが360度回転する「One-Netbook A1」の実機にタッチアンドトライすることもできた。第8世代Intel Core m3-8100Y、8GBメモリ、256GB SSDを搭載し、7インチでフルHD解像度の10点マルチタッチ対応ディスプレイを組み合わせる製品で、インタフェースに1GbE対応LAN端子や、シリアル通信用RC-232などを備える点が特徴。本体素材はCNC削り出しアルミボディ。サイズはW173×D135×H19mmで、重さは550g。

  • 軽くてコンパクトなのに、質感は高くしっかりとした印象

  • ディスプレイはくるりと回転。別売りペンで2,048段階の筆圧検知に対応

  • キーボードの上部にWindows Hello対応指紋認証センサーを備える

  • RS-232シリアルポートと、1GbE対応有線LANを備えてエンジニアに訴求する

さらに、発表では10.1インチディスプレイを搭載する開発中の未発表製品をちらりとお披露目。これについて、もともと同社では8インチ以下を開発していくという方針を取っていたが、高いパフォーマンスを備えた製品の要望が多く、今後応えていくことにしたとのこと。

  • ちらりと見せてくれた未発表製品。10インチモバイルPC市場最小のフットプリントを実現するという。重さは760g前後になるかも