米Appleは12月14日 (現地時間)、macOS Big Surのアップデート「macOS Big Sur 11.1」の提供を開始した。「AirPods Max」をサポート、「TV」「App Store」「写真」「Safari」に新機能を追加する。また、M1搭載Macで利用できるiOS/iPadOSアプリの動作が向上する。

  • macOS Big Sur

    macOS Big Sur

AirPods Maxは、12月8日に発表したAirPodsシリーズ初のオーバーイヤーヘッドフォンだ。アダプティブイコライゼーション、アクティブノイズキャンセリング、外部音取り込みモードといった機能を備える。話題の機能の1つである空間オーディオは、ダイナミックヘッドトラッキングを用いるためMacでは使用できない。

  • AirPods Max

    AirPods Max

「TV」アプリに、新たにApple TV+タブを用意。チャンネルの1つだったこれまでと比べて、AppleオリジナルのTV+コンテンツにアクセスしやすくなった。また、検索機能が強化され、ジャンルなどのカテゴリ別の表示に対応、入力中に検索履歴や単語の候補が表示される。「App Store」は、トラッキング、データ収集、データ利用(広告、分析、パーソナリゼーションなど)といったプライバシー関連の情報を分かりやすく整理して示すプライバシーラベルをアプリ情報の1つとして提供する。「写真」は、コンピュテーショナルフォトグラフィーのデータと共にRAW情報を記録するApple ProRAWの編集に対応。「Safari」の検索エンジンのオプションにEcosiaが追加された。

M1搭載Macでは、iOS/iPadOSアプリを実行する機能で、ウインドウの縦向き/横向きの切り替え、拡大して全体表示といったオプションが追加された。

アップデートは以下のような問題修正や改善を含む。

  • macOS Catalinaからアップグレードした後、タイムコードトラック付きのムービーを開くとQuickTime Playerが終了することがある問題を修正。
  • Bluetooth接続状況がコントロールセンターに表示されない問題を修正。
  • Apple Watchを使ったロック解除の信頼性向上。
  • MacBook Proでトラックパッドのスクロールが速くなることがある問題を修正。
  • M1搭載MacでLG UltraFine 5Kディスプレイが誤って4K解像度で表示されることがある問題を修正。