日本漢字能力検定協会は12月14日、毎年年末に発表している今年一年の世相を表す漢字一字が「密」に決定したと発表した。

同協会は、漢字の奥深さと意義を再認識してもらうための活動の一環として、毎年年末に今年一年の世相を表す漢字一字とその理由を全国から募集し、最も応募数の多かった漢字を、京都・清水寺の森 清範貫主揮毫により発表している。

今年は、11月1日から12月6日までの期間、 2020年の世相を表す漢字一字とその理由を全国から募集した結果、 20万8025票 (2019年は21万6325票)の応募があり、「密」が2万8401票(13.65%)を集めた。

今年は、世界中が新型コロナウイルス感染症流行の影響を受ける中、 3 「密」 という言葉が提唱され、 生活 ・ 行動様式が 「密」 にならないよう国民が意識し続けた。海外でも「3C Crowded places , Close contact settings,Confined and enclosed space」としてメッセージが発信されるまでになった。 また、 政治判断が 「密」 室で行われたことや芸能界での 「密」 会報道などでも、「密」が使われた。

  • 2020年「今年の漢字(R)」トップ20 資料:日本漢字能力検定協会