NECは12月9日、13日にNEC玉川ルネッサンスシティホール(神奈川県川崎市)で開催される「第2回パラ大学祭」にて、安全・安心なイベント運営に向け「施設IoT・混雑状況可視化サービス」の実証実験を行うと発表した。

今回開催される「第2回パラ大学祭」は、さまざまな大学の仲間たちが集まり、パラスポーツの日常化を目的に行われる大学生のための運動会。計11校の大学が参加し、ボッチャや車いすバスケットボール、車いすリレー、大学生がワークショップでつくったオリジナルスポーツの計4種目の競技を実施する。

  • 実証実験で混雑度を表示するスクリーンのイメージ

「第2回パラ大学祭」の会場のイメージ

同実証実験では、会場の休憩場所付近に設置したカメラ映像から、混雑状況を可視化し、スクリーンに混雑度を3段階で表示することで来場者に密集回避を促す。同サービスの特徴として、小型のエッジコンピュータでも処理可能な軽量な混雑認識モデルを使用しており、ハードウェアスペックや消費電力を抑えた導入が可能になるとしている。

同社は、このような実証実験を経て年度内を目途に「施設IoT・混雑状況可視化サービス」のネットワークカメラとの連携の正式対応を予定している。なお、来場者の映像データは、同実証向けに新たに設置したカメラのみで撮影しており、個人を特定する利用は一切しない。撮影した映像の録画は行わず、取得したデータなどはその場で消去される。