米Googleは11月16日 (現地時間)、スマート機能向けのデータ利用をユーザーが一カ所で管理できる設定をGmailに設けることを明らかにした。数週間中に提供を開始する予定。

新設定は2つのセクションに分かれている。1つは、Gmail、Meet、チャットのパーソナライズや体験の向上のためにユーザーのコンテンツや利用動向のデータを機械学習処理に用いることの許可。メールの自動分類やフィルタリング、メール作成をサポートする「スマート作成」、返信文の候補を提案する「スマートリプライ」、情報の要約 (旅行、配送トラッキングなど)、イベント情報の抽出 (予定を自動作成)といった機能が対象になる。もう1つはGmail、Meet、チャットのデータを他のGoogle製品のパーソナライズに利用するための許可。Googleアシスタントの支払いのリマインド、Googleマップのレストラン予約、旅行の情報整理、GPayのチケットやストアカードの表示などに使われる。

これらの機能のいくつかは個別に機能のオン/オフを設定できるようになっているが、プライバシー保護の観点からユーザーがデータ利用に関してより明確に選択できるように、ユーザー体験のリサーチや規制当局の意見を踏まえて、2カ所のオン/オフでスマート機能のデータ利用の許可を設定できるようにした。

  • 新設定の最初のセクション

    Gmail、Meet、チャットのパーソナライズや体験の向上のためにユーザーデータを利用する許可

  • 新設定の2番目のセクション

    Gmail、Meet、チャットのデータを他のGoogle製品のスマート機能に利用する許可