「AutoMemo(オートメモ)」は、話した言葉を自動でテキスト化するAIボイスレコーダー。本体に画面はありませんが、ボタンを押すだけで音声を録音。録音が終わると録音データ(.mp3)が自動でスマホアプリに届き、その内容が文字化されます。聞き返したい場所をキーワード検索できたり、文字をタップした場所から再生できるなど、ボイスレコーダーにはない便利な機能を搭載しています。

  • 録音した音声を「AutoMemo」でテキスト化してみました。「AutoMemo」19,800円。12月4日発売予定

筆者はライターという職業柄、日常的にテープ起こしをしていますが、きちんとテキスト化するためには、録音時間の3倍くらいの時間が必要になります。最近では安価で利用できるAI文字起こしサービスが増え、いろいろ試してみてはいますが、テキスト化の精度において納得できるものはまだありません。

今回、「AutoMemo」を利用したところ、かなりの精度で驚きました。この「AutoMemo」のプレスリリースを読み上げ、どこまで正確に文字化するのかを試してみたのですが、やや時間を置いてスマホに届いたテキストデータは、まるでプレスリリースをコピペしたような正確さでした。誤字になったところは、言葉に詰まったり、言い直したりした部分で、むしろ自分の滑舌が悪かったのではないかと思われます。

  • このスマホの画面内では、「弊社」が「閉鎖」になっていた以外は全て正しくテキスト化できていたので驚きました。録音した音声とテキストは、スマホからメールでも送信できます

発表会では会議メモや議事録、取材記事などの作成での利用を提案していましたが、丁寧に話すほど正しく文字化できるので、プレゼンテーションなどを行う際に、わかりやすく話す練習にも役立つと感じました。2021年には「AutoMemo」を利用していない音声データのテキスト化サービスを開始する予定という発表もあり、期待が高まります。

【動画】ソースネクストが発表した、声を文字にする「AutoMemo(オートメモ)」。発表会場で試してみた動画です ※音声が流れます

録音データはWi-Fiで自動的にクラウド転送され、保存件数や期間、容量なども無制限に利用できます。ただし、テキスト化するには3つの料金体系があり、ベーシックプランは毎月1時間までは無料。10時間チャージでは、1回980円で10時間のテキスト化ができ、余った分は翌月以降に繰り越せます。一方、プレミアムプランは毎月30時間までのテキスト化が月額980円。2021年6月30日まではキャンペーンで、このプレミアムプランが無料で利用できます。

  • 本体の裏面。金属の質感が手に馴染みます

  • 充電インタフェースはUSB Type-C。充電状況を示すLEDランプと、再生用の3.5mmイヤホンジャックがあります

  • こちらはマイク。スピーカーは搭載されていません。満充電時の動作時間は約5.5時間です