NTTドコモは11月5日、2020-21年冬春向けのスマートフォン新商品を一挙公開しました。冬春向けに新しく追加されたラインナップは8機種。一部機種については、11月5日11時から事前予約を受け付けます。ここでは8機種の概要を紹介していきます。
5G用の周波数帯を使った「瞬速5G」
ドコモの2020-21年冬春スマホは、5G対応モデルが6機種、4G対応モデルが2機種の計8機種が新たに発表されました(すでに発売済みの4Gモデル2機種を含めると10機種)。なかでも、これまでハイエンドのみが目立った5Gスマホは、手に取りやすい価格で、性能も高すぎず低すぎない、「真ん中クラス」(ミッドレンジ)のモデルが拡充。ユーザーの選択肢が広がりました。
一方、5Gエリアはまだほとんど広がっておらず、局地的なスポットで利用できる状態です。
ドコモが5G用に新たに獲得した周波数帯は、3.7GHz帯、4.5GHz帯、28GHz帯の3つ。auやソフトバンクが展開する、既存の(4G LTE用の)周波数を転用した5Gサービスではなく、「高速・大容量」を実現できるこれら5G用の周波数を利用した5Gサービスを、ドコモは「瞬速5G」と命名。積極的に展開を進めていくとしました。
ドコモが獲得した5G用の周波数帯
- 【サブ6】3.7GHz帯 3600MHz~3700MHz(100MHz幅)
- 【サブ6】4.5GHz帯 4500MHz~4600MHz(100MHz幅)
- 【ミリ波】28GHz帯 27.4GHz~27.8GHz(400MHz幅)
同社は2022年度末までに新周波数帯を利用した基地局を32,000局展開し、その人口カバー率を約70%まで高めたいとしています。また、2020年9月から開始した、より高速なミリ波の5Gサービスを、2020年12月末までに施設・スポット提供で全都道府県に展開すると案内しました。
加えて、2020年12月以降、新周波数帯のキャリアグリゲーション(CA)の提供も予定します。3.7GHz帯と4.5GHz帯のCAで、理論上の速度は下り最大4.2Gbps。5G通信としては国内最速をうたいます。
なおドコモは11月4日に、5Gのエリアマップを公開しました。これまでは5Gエリアが局地的だったため、対応場所をリスト式で公開していましたが、今後のエリア拡大を周知すべく、マップ式で「エリア拡充予測」が確認できるようになっています。
それでは、ドコモの2020-21年冬春新スマホ8機種を見ていきましょう。
Galaxy Note20 Ultra 5G SC-53A
Galaxyのフラッグシップスマートフォン「Galaxy Note20 Ultra 5G SC-53A」(サムスン製)がドコモからも登場です。ハイエンドなスペックを備え、Sペンによる独自の操作感覚を提供するGalaxy Noteシリーズの最新5G対応モデルです。Galaxy Noteシリーズの代名詞ともいえるSペン周りの機能も大幅に強化されました。
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- 発売時期:2020年11月6日
- 想定価格:150,000円前後(税込)
- スマホおかえしプログラム適用時:100,000円前後(税込)
arrows NX9 F-52A
5G通信に対応し、泡状のハンドソープで本体を洗ったり除菌シートで拭けたりするAndroidスマートフォン「arrows NX9 F-52A」(富士通コネクテッドテクノロジーズ製)。2020-2021年冬春のラインナップで拡充が図られた、5Gスタンダードスマートフォンの1つで、最新ゲームも快適に動作する基本スペックを備えています。
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- 発売時期:2020年12月以降
- 想定価格:80,000円前後(税込)
- スマホおかえしプログラム適用時:50,000円前後(税込)
Xperia 5 II SO-52A
本格的な写真・動画撮影機能や、高品質のオーディオを搭載した5Gスマートフォン「Xperia 5 II SO-52A」が、ドコモでも発売されます。ドコモのXperiaシリーズとしては2製品目の5G対応モデルです。
フラッグシップモデルの「Xperia 1 II」をひと回りスリムにしたボディは、近年のXperiaシリーズを踏襲した“縦長”デザイン。約6.1インチの21:9シネマワイド有機ELディスプレイ(2,520×1,080ドット)を採用し、基本スペックもXperia 1 IIと同じく高性能となっています。
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- 発売時期:2020年11月12日
- 想定価格:100,000円前後(税込)
- スマホおかえしプログラム適用時:70,000円前後(税込)
LG VELVET L-52A
「LG VELVET L-52A」(LGエレクトロニクス製)は、3Dアークデザインを採用した5Gスマートフォン。約6.8インチの大画面モデルとしては軽量で持ちやすいことが特徴で、アンダーガラス加工で背面カメラの突起を最小限に抑えるなど、デザイン面にもこだわっています。2画面になる画面付きケースがオプションで用意されるほか、同梱モデルも提供されます。
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- 発売時期:2020年12月以降
- 想定価格:単体モデルで70,000円前後(税込)
- スマホおかえしプログラム適用時:50,000円前後(税込)
Galaxy A51 5G SC-54A
「Galaxy A51 5G SC-54A」(サムスン製)は、コストと性能のバランスに優れたミッドレンジの5Gスマートフォンです。約6.5インチの狭額縁有機ELディスプレイ(2,400×1,080ドット)を採用し、ゲームや動画コンテンツを迫力ある画面で楽しめます。生体認証はディスプレイ内指紋認証センサーに加え、顔認証も搭載しました。
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- 発売時期:11月6日
- 想定価格:70,000円前後(税込)
- スマホおかえしプログラム適用時:50,000円前後(税込)
AQUOS sense5G SH-53A
「AQUOS sense5G SH-53A」(シャープ製)は、5Gスマートフォンの入門モデルとしても好適なスタンダードモデル。すでにシャープ本体や、auから製品の詳細が発表されています。
大きな特徴となるのは、4,570mAhの大容量バッテリーと省エネIGZOディスプレイで実現する電池持ちの長さ。CPUにはクアルコム製のSnapdragon 690 5Gを採用し、内蔵メモリ4GB、ストレージ64GBを搭載し、OSはAndroid 11が初期搭載されています。
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- 発売時期:2021年春
- 想定価格:未定
AQUOS sense4 SH-41A
「AQUOS sense4 SH-41A」(シャープ製)は、お手頃な価格と性能を備えた、AQUOSシリーズの4G対応ミッドレンジスマートフォン。バッテリー容量は従来モデル「AQUOS sense3」の4,000mAhから増量し、AQUOSシリーズのなかで最も大容量の4,570mAhを内蔵しています。
プロセッサはSnapdragon 720Gを採用。カメラは2眼だったAQUOS sense3から進化し、12MPの標準(焦点距離24m相当)、12MPの超広角(焦点距離18mm相当)、8MPの望遠(焦点距離53mm相当)というトリプルレンズ構成となりました。
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- 発売時期:2020年11月6日
- 想定価格:40,000円前後(税込)
dtab Compact d-42A
「dtab Compact d-42A」(レノボ・ジャパン製)は8インチの狭額縁タブレット。2辺のベゼルが細い狭額縁で片手でも持てるサイズで、SIMスロットを備えないeSIM専用の端末です(4G対応)。利用者によってアカウントを分けることができ、各アカウントへのログインを顔認証で行え、キッズモードも用意しました。
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- 発売時期:2020年-21年冬
- 想定価格:未定
【記事更新】端末の写真を新しいものに更新しました(2020年11月6日) |