UL Benchmarksは、ベンチマークアプリケーション「3DMark」において、純粋なリアルタイムレイトレーシング性能を計測する新しいテストモード「3DMark DirectX Raytracing feature test」の提供を開始した。DLCとしてアップデートが配信されており、すでに利用できる。

  • 3DMark、グラフィックスカードの純粋なレイトレ性能だけを計測する新モード

    3DMark「DirectX Raytracing feature test」

レイトレーシング機能が要求するハードウェア性能は極めて高いため、実際のゲームやこれまでのベンチマークテストなどでの描画では、従来のレンダリングに組み合わせる形でレイトレーシングを使用していると同社。これにより、純粋なレイトレーシング性能だけの計測はできていなかったという。

そこで、今回提供する「3DMark DirectX Raytracing feature test」では従来のレンダリングを全く用いず、シーン全体をレイトレーシングだけを用いて描画を行う。完全にレイトレーシング性能だけに依存するため、最新GPUに搭載されているレイトレーシング専用ハードウェアの性能だけを測定し、比較できるようになるとのこと。

同テストでは被写界深度をシミュレートするため、カメラの光線を視野全体にトレース。各ピクセルに対して設定されたサンプル数をトレースすることでシェーディングを行い、画面出力を行うまでの時間でフレームレートが決定する。レンダリング解像度は2,560×1,440ドットで、テスト結果は1秒あたりの平均フレームレートで評価される。

テストにはシーンの周りを自由に移動し、カメラの合焦位置や絞りを設定してレイトレーシングを行い、スクリーンショットを撮影できる「インタラクティブモード」も含まれる。