進化を遂げた最上位製品。トレーニングモードで40時間のスタミナ
ポラール・エレクトロ・ジャパンは10月15日、スポーツウォッチのランナー向けフラッグシップモデル「Polar Vantage V2」(以下、Vantage V2)を発表しました。ブラック、グリーン、グレーライムの3色展開で11月5日から発売。本体のみでも心拍数を計測可能ですが、高度な分析や精度を上げるための胸ストラップ型心拍計(Polar H10)とセットになったモデルも用意されています(ブラック以外はオンラインストア限定)。
希望小売価格(税別)は、Vantage V2のみが69,800円、H10とのセットが75,800円です。本体付属のベルトはM/Lサイズで、Sサイズは1,680円(税別)で別売。また、標準色、ホワイト、レッド、ローズ・プラムの交換ベルト(M/L/Sサイズ同梱)は4,980円(税別)です。
オンライン発表会でポラール・エレクトロ・ジャパン 代表取締役の園部英生氏はまず、製品ポートフォリオを紹介。今回の発表によって、一般ユーザーのフィットネスに向けた3製品と、ランニングとマルチスポーツの5製品があると紹介しました。2019年5月に発表した最上位製品「Vantage V」が今回、Vantage V2にリニューアルされ、プロフェッショナルやエンスージアスト向けの製品となります。
Vantage V2のデザインは前モデルを踏襲しているものの、中身は新設計。本体にアルミ合金を使って、軽量化(ケースのみ34g、バンド込み52g)とGPSの受信性を向上させています。電池寿命は日常利用ならば最大で1週間、1分おきのGPS計測と心拍計測を含めたトレーニングモードでは最大40時間です。省電力設定を入れることによって最大100時間まで延びるため、ウルトラマラソンでも十分に使えます。
光学測定の心拍計は運動時の誤差が問題になりますが、Vantage V2ではLEDと各種センサーを統合したPolar Precision Primeを改良して、3色(オレンジ、赤、緑色)の10LEDを採用することで精度を改善。深層の毛細血管の収縮をとらえることができるほか、寒い時期の測定でも精度向上を図り、さらに皮膚に密着しているかどうかを検知するセンサーによって激しい動きに対する補正を行っています。
屋外利用を想定した反射型液晶を採用し(フロントライトあり)、耐水性も水深100mと従来モデルの2倍になりました。また、運動の途中で栄養補給を促すFuelWiseや、休息による回復状況の分析など、アスリートに向けた機能が豊富です。
「影響が出るとわかったので晩酌を止めました」
オンライン発表会のゲストとして、2020年8月からポラール契約アスリートになった宮崎喜美乃さんが登場。トークセッションとなりました。
ポラール製品は、宮崎さんが大学院で研究をしていた当時から「精度がよい」と胸バンドの心拍計を使用しており、今回の新製品に関しては「ちょうどトレーニングの方法を変えており、一定の心拍数で走る練習に役立った」と語りました。
「一定の心拍数で走るためには心拍計の精度が重要で、ポラール製品は安心できる」「いきなり心拍数200とか誤った数字が出るとモチベーションが下がる」とコメントしたほか、Vantage V2で加わった「Hill Splitter」機能を使うことで、「上りと下りで数値が出るため、どちらが弱点(強化すべき点)なのかわかりやすい」と評価していました。
睡眠分析に関しても、「ほかの製品でも睡眠の質に関してはわかりますが、私はお酒を飲むと自律神経の回復にものすごく影響が出ると(Vantage V2を使うことで)わかったので、晩酌を止めました」(宮崎さん)というエピソードを披露。
Vantage V2の機能や使い方については、「体の回復に対して情報が得られるデバイスがうれしくて、情報量が多くて体の反応を細かく知ることができます。トレーニングの結果を出しやすくなるでしょう」とアドバイスしていました。