ローランドは、音のフレーズを並べていくだけで音楽制作を楽しめるアプリ「Zenbeats(ゼンビーツ)」のサウンドを強化したバージョン2.0を配信開始した。ダウンロードは無料(アプリ内課金有り)。

  • 今回搭載されたZenbeats専用プラグインソフトウェアシンセサイザー「ZC1」のメイン画面(スマートフォン版)

Zenbeatsでは「ループ」と呼ばれる音のフレーズを並べて音楽制作を進めていく。アプリ内にはさまざまな楽器やシンセサイザーの音色、エコーやイコライザーといった音響効果など、音楽制作に必要なツールを一通り揃える。iOS/Android/Mac/Windowsに対応し、外出先でスマートホンを利用して作った曲のデータをクラウドストレージに保存し、帰宅してからパソコンで作業を続けるといったことが可能である。

今回のバージョン2.0では、新開発のZenbeats専用プラグインソフトウェアシンセサイザー「ZC1」を搭載。ピアノやストリングスなどのアコースティック楽器やシンセサイザーまで、多彩な音色を収録する。ローランドが提供する「ZEN-Coreシンセシス・システム」対応のハードウェアとの音色互換も実現し、例えば「JUPITER-X」で作成した音色データを、iPadにインストールしたZenbeatsでの演奏に利用するといったことが可能となる。

アプリ本体のダウンロードは無料だが、アプリ内課金(14.99USドル~)による機能制限解除により、「ZC1」の800種類以上の音色と90種類のエフェクトなど、全ての機能が利用できるようになる。アプリ内課金以外に、音楽制作のためのコンテンツを提供するサービス「Roland Cloud」のサブスクリプションプラン(月額2.99USドル~)登録でも全音色/機能が使用可能になる。併せて、Roland Cloudで提供しているパソコン用プラグインソフトウェアシンセサイザー「ZENOLOGY」の最上位版「ZENOLOGY Pro」も配信が始まっている。