Amazonは、10.1型HDディスプレイがユーザーの動きに合わせて追従するように回るスマートディスプレイ「Echo Show 10」を発表。年内の出荷を予定しており、価格は29,980円(税込)。チャコールとグレイシャーホワイトの2色を用意する。

  • Echo Shwo 10

    Echo Show 10(グレイシャーホワイト)

  • Echo Shwo 10

    Echo Show 10(チャコール)の背面

音声アシスタントのAmazon Alexaを搭載した「Echo Show」シリーズの第3世代モデル。10.1型/1280×800ドットのタッチ操作対応ディスプレイを搭載している。

新搭載のブラシレスモーターにより、ディスプレイがユーザーの動きに合わせて静かに回転し、左右それぞれ175度(350度)に向きを変える機構を装備。これにより、ユーザーが部屋のどこにいても常に画面を見ながらAlexaに話しかけられる。画面の上下角度調整は手動で行う。

  • Echo Shwo 10

    Echo Show 10の内部構造。左右に回転するブラシレスモーターを新搭載

  • Echo Shwo 10

    Echo Show 10のデモ映像より。ユーザーの動きに合わせて画面が追従するように左右に回転する

  • Echo Shwo 10

    画面の上下角度調整もできる。調整は手動で行う

13メガピクセルの高解像度カメラを搭載し、自動フレーミング機能で話している人を自動的に正面から拡大表示。家族や友人とAlexaを通じたビデオ通話中に部屋の中を移動しても、スクリーンから外れる心配がないという。また、スクリーン付きのEcho Showシリーズ(別売)や、外出先からAlexaアプリを使ってEcho Show 10の内蔵カメラにアクセスし、Echo Shwo 10を回転させながら部屋全体を見渡すこともできる。

  • Echo Shwo 10

    Echo Shwo 10を回転させながら部屋全体を見渡すデモの様子

スピーカーは2.1ch構成で、1インチツイーター2基と2.5インチウーファー1基を内蔵。本体が置かれた空間の音響特性を自動的に感知してサウンドを調整する。外部スピーカー接続はできない。

クックパッドの料理レシピやNHKニュースのフラッシュニュースを画面上で見られるほか、Prime Videoの映画やドラマの再生に対応。今後Netflixにも対応予定としている。

  • Echo Shwo 10

    Echo Shwo 10の利用イメージ

Amazonが開発した「第1世代AZ1ニューラル・エッジ・プロセッサ」を搭載。機械学習アプリケーションの高速化を目的として開発した新しいシリコンモジュールで、AZ1でのニューラル音声認識機能がAlexaにユーザーからのリクエストをより早く伝え、Alexaがより早く応答するように働きかけるという(現在米国のみ対応)。

このほか、Zigbee対応のスマートホームハブを内蔵し、対応している照明などのスマートホームデバイスのセットアップや操作に対応する。環境に配慮した低電力モードも搭載している。

ユーザーのプライバシー保護に配慮し、Echo Show 10のモーション機能はマイクやカメラのオン/オフボタンや、カメラカバーをスライドすることで無効化できるほか、音声やデバイス上、Alexaアプリからも無効に設定できるという。

  • Echo Shwo 10

    マイクやカメラのオン/オフボタン、カメラカバーを備え、プライバシー保護に配慮

IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN機能(2.4GHz/5GHz)を装備。デュアルバンド/デュアルアンテナWi-Fi(MIMO)に対応し、安定したストリーミングを実現する。Wi-Fi 6(802.11 ax)には現時点では対応していない。そのほか、Bluetooth接続に対応し、スマートフォンなどの音楽をワイヤレス再生できる。

本体サイズは251×172×230mm、重さは2,560g。30Wの電源アダプターと長さ1.5mの電源ケーブルなどが付属する。