AMDは9月22日(米国時間)、Chromebook向けのモバイルプロセッサ「Ryzen 3000C」シリーズと「Athlon 3000C」シリーズを発表した。Zenアーキテクチャを採用しており、従来のAMD製プロセッサ搭載Chromebook製品よりも178%高速なWebブラウジング性能を謳う。

  • AMD、Chromebook向けのモバイルプロセッサ「Ryzen/Athlon 3000C」シリーズ

    AMD製CPUを搭載するエイサーのChromebook「C721-N14N」

今回発表されたのは、型番末尾に「C」が付されるChromebook向けモバイルプロセッサ。5製品が発表され、いずれもTDPは15W。最上位モデルとなるRyzen 7 3700Cは4コア8スレッド、ブーストクロックは4.0GHzでGPUコアを10基搭載する。また、インタフェースとしてWi-Fi 6やBluetooth 5.0での接続をサポートする。この他の主な製品仕様は以下の通り。

モデル コア/スレッド数 TDP ベース/ブースト動作周波数 GPUコア数 キャッシュ容量
AMD Ryzen 7 3700C 4C/8T 15W 2.3/4.0GHz 10 6MB
AMD Ryzen 5 3500C 4C/8T 15W 2.1/3.7GHz 8 6MB
AMD Ryzen 3 3250C 2C/4T 15W 2.6/3.5GHz 3 5MB
AMD Athlon Gold 3150C 2C/4T 15W 2.4/3.3GHz 3 5MB
AMD Athlon Silver 3050C 2C/2T 15W 2.3/3.2GHz 2 5MB

強力なZenベースのCPU搭載により、Webブラウジングやマルチタスク性能、ビデオストリーミングにおいて高いパフォーマンスを実現。電力効率も向上して長時間のバッテリー動作が可能になった他、PCメーカーは製品を薄く軽くデザインできるようになったという。

搭載製品はAcer、ASUS、HP、LenovoなどOEMパートナーから発売予定とのことだが、現時点で日本国内市場への展開は未定。