Appleは、日本時間9月16日2時から開催した「Apple Event」にて、Apple WatchのwatchOS 7で使える「ファミリーセットアップ」機能を発表した。

  • ファミリーセットアップ機能が登場

「ファミリーセットアップ」は、自分のiPhoneに家族のApple Watchをペアリングして、それぞれが個別の電話番号とアカウントを使えるようになる機能。ヘルスケアやフィットネス、安全機能、マップ、Siri、アラーム、およびApp Storeといった機能もiPhoneなしで使えるようになる。

例えば、保護者が子どものApple Watchをペアリングさせた場合、子どもにiPhoneを持たせることなく、連絡を取れるようになるうえに、「子どもの位置」や「子どもがだれと連絡を取っているか」といった情報を把握することが可能だ。

  • ファミリーセットアップでは、Apple Watchの「人を探す」アプリを使用して、家族の現在地を保護者と共有できる

さらに、「Apple Cash Family」では、保護者はApple Payを使用して、子どもたちに送金できるだけでなく、子どもが支払いをしたときに通知を受け取ることもできる。「スクールタイム」と呼ばれる機能では、学校の時間中などに、ウォッチフェイスに黄色の円が教師と保護者が簡単に認識できるように表示され、アプリへのアクセスが制限される。

  • 特定の時間、アプリへのアクセスを制限する「スクールタイム」を導入

そのほか、緊急SOSでは、ファミリーセットアップを使用している家族がサイドボタンを使用するだけで緊急サービスにアクセスできる。保護者が緊急連絡先としてリストされている場合は自動的に通知。子どもや高齢者家族の家族の見守り機能としても使える。

なお、ファミリーセットアップの利用は、Apple Watch Series 4以降のセルラーモデル、またはwatchOS 7を実行しているApple Watch SEとiOS 14を実行しているiPhone 6s以降とのペアリングが必要。9月16日の無料ソフトウェアアップデート以降使える。