Insta360 Japanは9月14日、モジュール式のアクションカム「Insta360 ONE R」の大型アップデートを発表した。360度のライブ配信機能やAIを用いた画質改善機能、Insta360 ONE RをWebカメラとして使う機能などを追加する。Android版とiOS版の両方でリリースする。

  • モジュール式のアクションカム「Insta360 ONE R」

今回の大型アップデートでは、4K広角モデルと1インチ広角モデルの強化に加え、デュアルレンズモデルに進化をもたらす充実の内容となっている。

まず360度ライブ配信が可能になり、2つの配信方法を提供。1つは360度ライブで、観る人が配信映像の視点を制御するもの。もう1つはリフレームライブで、映像配信者がリアルタイムで視点を制御するもの。Insta360アプリを使っての配信は、YouTubeやFacebookをサポートし、RTMP URLを指定した配信も行える。

ファイル形式はデフォルト時がMP4に変更され、ファイル変換作業が不要になった。手ブレ補正設定は「ベーシック」と「プロ」を選択可能に。ベーシックはカメラ内蔵の簡易手ブレ補正機能を使ったもので、プロはInsta360アプリなどでジンバル並みの安定感がある映像が楽しめる「FlowState手ブレ補正」を利用できる。

画質面では、デフォルトカラープロファイルを鮮明な色彩に調整し、LOGカラープロファイルで色を細かく調節できるように改良。水中撮影後の後処理で適用する「AquaVision」では、赤成分を補うように色バランスを補正し、色鮮やかな画像を出力する。

「PureShot」機能では、新開発のAI技術を使ってダイナミックレンジを拡張。ノイズを低減しながらディテールを残して鮮明な画像を生成する。これまでこの機能は、オート・エクスポージャー・ブラケティング(AEB)で複数の写真を撮影し、1枚の写真に合成していた。これが1タップで行えるようになり、利便性が上がっている。

音質面では、風切り音低減処理が改良され、激しい撮影環境下でも録音時のノイズが気にならなくなった。また、アップルの「AirPods」をマイクとして使用できるように改良され、音声制御にも対応。離れた場所からのリモート撮影が行えるようになった。

そのほかにも、Insta360 ONE RをWebカメラとして活用する機能や、自動編集ツール「編集ラボ」の新規テンプレートの追加などを実施している。