デル・テクノロジーズは8月21日、企業向けChromebookとしてNew Latitude 7410 Chromebook Enterpriseを発表。クラムシェルと2in1の2つのフォームファクターで、同日発売開始しました。価格はオープンプライス。

  • Latitude 7410 Chromebook Enterprise クラムシェルタイプのカーボンファイバーモデル

Latitudeから最上位Chromebookが登場

同社は21日、New Latitude 7410 Chromebook Enterpriseの発表会をオンライン開催。デル・テクノロジーズ クライアント・ソリューションズ・グループ Chromebook Enterprise リード Rod Vernon(ロッド・バーノン)氏が日本における同社Chromebookの状況と新製品を紹介しました。

  • Rod Vernon(ロッド・バーノン)氏。録画動画での登場

日本市場のChromebookの展開では、2019年教育機関向けにChromebook 3100とChromebook 3100 2in1、企業向けにLatitude 5300 2in1Chromebook EnterpriseとLatitude 5400 Chromebook Enterpriseを発売中です。今回、最上位機種としてLatitude 7410 Chromebook Enterpriseをクラムシェル型と2in1で投入します。

  • 日本におけるChromebookは合計6モデルがラインナップされる。一番右が今回の新製品

クラムシェルと2in1の2スタイルを用意

Latitude 7000シリーズはエンタープライズ向けノートPCのプレミアムモデルとして位置づけられており、Latitudeの生産性とプレミアム感を体験できる製品です。カラーリングはタイタングレーのアルミ筐体かブラックのカーボンファイバー筐体から選択可能。またフォームファクターもクラムシェル型のほか、画面が360度回転する2in1形式も選択できるようになっています(ただし2in1はタイタングレーのみ)。

  • Latitude 7000シリーズはプレミアム製品ゆえにアルミ筺体やカーボンファイバーと素材もプレミアム。アルミ筺体でしか搭載できないオプション、カーボン筺体でしか搭載できないオプションがあります。また、豊富なカスタマイズ項目の中でも両立できない組み合わせがあり、例えば4KパネルとWWAN、4Kパネルと日本語キーボードは両立できないとのこと

Latitude 7410 Chromebook Enterpriseの特徴は世界最軽量のChromebook Enterprise ノートPC/2in1かつ、低ブルーライト 4K パネルを搭載可能という点。また第10世代Intel Coreを搭載したChromebookで他社を上回る最長クラスのバッテリー駆動時間を実現していることです。(デル基準では19時間ですが)Google社のテストで21時間の連続稼働が可能です。

デル独自の充電技術、ExpressCharge/ExpressChargeboostを備えており、前者は0⇒80%のチャージを60分、後者は0⇒35%のチャージを20分で行えます。

  • クラムシェルまたは2in1を選べる世界最軽量Chromebook Enterpriseで、4Kディスプレイを含む豊富なカスタマイズ、オプションが魅力。バッテリ駆動時間も最長21時間(Google調べ)と長い

  • Windows版のLatitude 7410とほぼ同じハードウェアとのこと。第10世代 Core iプロセッサや16GBメモリ、512GB SSDとChromebookとは思えぬスペックを搭載。WiFi 6にも対応

  • 400nitと明るい低ブルーライト4K UHDパネルの採用はChromebook初

企業向けの管理ツール「CEU」(Chrome Enterprise Upgrade)をオプションで提供。また、Chromebookしか管理できない標準的なGoogle管理コンソールに加え、Windows / macOS / Android / iOSも含めた統合エンドポイント管理がおこなえるVMware Workspace Oneもオプション提供すると、グループ製品を強調しました。

  • Chromebookを企業向けにアップグレードするのがChrome Enterprise Upgrade(CEU)。このライセンスを出荷時から提供し、さらに傘下のVMware Workspace Oneを使うことで端末の統合一元管理が可能となる

「速くて軽くてセキュア」をアピール

Google Japan Chrome Enterprise Japan統括部長の鈴木健一氏は、Chrome OSを搭載したChromebookの歴史とメリット、事例を紹介しました。

2010年にChromeブラウザを拡張して生まれたChrome OSは、速くて軽くてセキュアなOSを目指して開発されました。日本では2014年から製品の展開を行い、GIGAスクール構想でChromebookを採用する事例も増えてきたといいます。

Googleは、アメリカでは52%の管理者がリモートワークに障壁があると考えているといい、Chrome Enterpriseを使うことでデバイスの展開が速く、リモートで一元管理でき、データやデバイスを安全にかつ低コストで保護できると紹介しました。

  • Cromebook Enterpriseは専用コンソールから一元管理できるほか、ブラウザ同様に自動アップデートするので安全性も高い

  • Google社内への展開例。セットアップ時間は2時間以上短縮して33分。端末1,000台に対してのサポートリクエスト数は19と大きく削減

日本ではWindowsのニーズも高い

デル・テクノロジーズ クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部の楊承穆(ヨウ・ショウボク)氏は、企業向けのキャンペーンを紹介。導入を検討している企業に対し、選考によってシード機を返却不要で一台貸与するもので、今回のLatitude 7410以外に5300 2in1、5400のどれか一台を1回までノミネーションを受け付け、該当者に9月上旬から順次送付するとのことでした。

  • 企業にChromebookのアピールを行うために一社一台を無償提供するChromebook Enterpriseシードプログラムを行う(ノミネーションが必要なので営業経由でシートを貰う必要あり)

質疑応答では価格に関する話が挙がりました。価格は構成や納品状況により異なるようですが、フルHD、Intel Core i5、128GBストレージの場合で30万程度といいます。ただしこの価格は「リストプライス。価格は営業と交渉して欲しい」とも補足されました。

また、LatitudeブランドでWindowsとChromebookの棲み分けをどうするか、という質問には、「ハード的には(Windows版のLatitude 7410と)ほぼ同じでOSの違いが大きい。Chromebookは導入管理がシンプルでセキュリティが担保される面ではいいが、日本ではWindowsのニーズも高い」と回答。

また、4Kパネルの意義と想定ユーザーに関する質問では、「4Kパネルは圧倒的に情報量が多く業務効率が上がる。スプレッドシートをよく見る管理者や画像編集を行う人やプログラマーに向いている」との回答がありました。

  • Chromebook Enterpriseシードプログラムの製品構成。Latitude 7410 Chromebook Enterprise ノートPCは4Kディスプレイ構成で注目されるか