ASRockは8月6日、Mini-STX規格のマザーボードを搭載するベアボーンキット「DeskMini」に、最新APU/CPUに対応する新製品を日本市場向けに発表した。AMD向けの「DeskMini X300」とIntel向けの「DeskMini H470」を用意し、価格はいずれも未定。発売時期は秋頃を予定するとのこと。

  • ASRock、AMD Renoir APUに正式対応する「Deskmini X300」を発表 - Intel H470モデルも

    外観も新しくなったDeskMini

DeskMiniは、Mini-STX規格の小型マザーボードを搭載するベアボーンキット。PCとして用いるにはグラフィックスを内蔵するCPU、メモリ、SSDなどストレージの他、OSを用意する必要がある。

  • ASRock「DeskMini X300」

今回発表された「DeskMini X300」は、AM4ソケットを搭載し、先日AMDからアナウンスされたデスクトップ向けRenoirことRyzen 4000シリーズのAPUに正式対応するAMD向けモデル。8コア16スレッドのRyzen 7 PRO 4750GとデュアルチャネルのDDR4-3200メモリをサポートし、卓越したコンピューティングパワーと3Dパフォーマンスを実現するという。

従来機種同様、映像出力にHDMI、DisplayPort、D-subを搭載して3画面同時出力が可能。この他、主なインタフェースとしてPCI Express 3.0に対応するM.2 SSDスロットと、RAID機能をサポートする2つの2.5インチSATAポートを搭載。VESAマウントキット、USB 2.0ケーブル、M.2 Wi-FiモジュールなどのDeskMini用オプションパーツも引き続き使用できる。

  • ASRock「DeskMini H470」

また、Intel第10世代プロセッサーに対応する「DeskMini H470」もあわせて発表された。LGA1200ソケットのIntel CPUに対応し、DDR4-2933メモリをサポート。高度な電力設計と独自のBFB(Base Frequency Boost)テクノロジーを搭載し、CPUの速度を引き上げてシステムパフォーマンスを向上させることができるという。

  • DP AltをサポートするUSB Type-C端子を搭載

従来機種からの大きな変更点として背面にUSB Type-C端子が加えられ、USB Type-CオルタネートモードでのDisplayPort信号出力(4K/60p)、最大60Wの電源供給、5Gbpsのデータ転送が可能。HDMI、DisplayPort端子、USB Type-C、D-sub端子から最大3画面の同時出力に対応する。

フロントパネルにUSB 3.2 Gen2 Type-Aと、Type-Cを搭載。この他M.2 SSDスロットと2つのSATAポート、M.2 Wi-Fiスロットを備える。VESAマウントキット、USB 2.0ケーブル、M.2 Wi-FiモジュールなどのDeskMini用オプションパーツも引き続き使用できる。

いずれもまだ製品の発表のみが行われた段階となっており、製品の詳細やスペック、専用CPUクーラーの付属等は現時点で不明。続報を期待しよう。

2020年10月7日更新:記事初出時、製品名を「Deskmini」としておりましたが、正しくは「DeskMini」です。お詫びして訂正いたします。