パナソニックは7月31日、大阪府立大学 大学院生命環境科学研究科 獣医学専攻の安木真世 准教授との共同研究により、活性酸素の一種であるOHラジカルを含むことで、高い滅菌力を期待できる独自の空気浄化技術「帯電微粒子水」の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する抑制効果を確認したことを発表した。
今回の試験は大阪府立大にて、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)JPN/TY/WK-521株を試験対象として、45Lの密閉空間において、床面から15cmの高さに帯電微粒子水発生装置を設置。その下にウイルス液を滴下したガーゼをシャーレに設置し、3時間にわたって帯電微粒子水に曝露させた後、ウイルス感染価を測定し、抑制率を算出するという手法を採用した。
その結果、3回の試験すべてにおいて、99.9%以上の抑制効果を確認したとする。
なおパナソニックでは、今回の試験は密閉した試験空間での結果であり、実際のヒトが生活する空間での確認ではないとしており、今後、そうした試験の実施なども行っていくとするほか、新型コロナに限らず、新たな病原微生物をはじめ、さまざまな空気リスクが発生する可能性があることを踏まえ、引き続き帯電微粒子水の可能性の探求を行っていきたいとしている。