カメラバッグなどのカメラアクセサリーを手がけるハクバ写真産業は7月31日、三脚などを手がけるベルボンのすべての事業を8月に譲り受けると発表した。今後、ベルボンブランドの製品開発や販売、サポートなどはハクバ写真産業が実施し、ベルボンは事業を終了するとみられる。

  • 三脚や一脚で定評のあるベルボンが、ハクバ写真産業にサポートを含むすべての事業を譲渡する

ハクバ写真産業は、カメラバッグやカメラポーチ、液晶保護フィルムなどのアクセサリー類に強い。ベルボンは、国内屈指のカメラ用三脚メーカーとして知られる。今回、ハクバ写真産業が発表したリリースでは「ベルボンが培ったカメラ用三脚企画・設計・開発事業との親和性を鑑み、同事業の譲受を行い、継続運営する方針で合意致しました」としており、すべてのベルボンの事業をハクバ写真産業に移管して継続すると表明した。

  • ハクバ写真産業は、防湿性能を備え「持ち運べる防湿庫」とうたう製品など、個性的なカメラアクセサリーを多くラインアップしている

ベルボンは今回の発表に先立つ7月16日、ベルボン製品の問い合わせや修理などのサポートをハクバ写真産業に変更すると発表していた。ベルボン製品の修理品の受け付けは、ベルボン側が7月31日まで、ハクバ写真産業側が8月3日からと記載しており、実質的にベルボンの事業は7月31日で終了したとみられる。

今後の詳細は明らかにされていないが、ベルボンのブランドや主力製品のラインアップは当面残るとみられ、国内メーカーならではの手厚いサポートも継承するので、ベルボンユーザーや写真ファンは過度な心配をする必要はなさそうだ。