全米民生技術協会(CTA)は7月28日(現地時間)、世界最大の総合エレクトロニクスショー「CES」に関して、2021年度は「オールデジタル」で開催すると発表した。例年、米国・ラスベガスで1月初旬に開催されている同イベントを、オンライン上で開催するものとみられる。

  • 「CES 2020」開催時のラスベガスの様子

    「CES 2020」開催時のラスベガスの様子(撮影:庄司亮一)

この決定に対して、CTAの社長兼CEOのゲイリー・シャピロ氏は「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行と健康への懸念が世界的に高まる中、2021年1月初旬にラスベガスで、何万人もの人々を安全に呼び集め、商談を行うことは不可能です」とコメント。例年のような大規模なリアルイベントから、「オールデジタルプラットフォーム」へ移行すると宣言した。

「オールデジタルプラットフォーム」の詳細は現段階で明らかにされていないが、「高度にパーソナライズされた没入型の体験」を提供するとしている。例として、参加者が関心を持つブランドやオピニオンリーダーとの交流や、CESの会場を再現したデジタル空間での製品ショーケースなどを挙げている。

なお、「CES 2021」の会期は2021年1月6~9日とのこと。翌年の「CES 2022」はラスベガスでの開催を想定しており、物理的なショーとデジタル・ショーの要素を組み合わせたイベントを行うとのことだ。