ムンディファーマは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対して海外で販売するポビドンヨード(PVP-I)を有効成分とする殺菌剤製品「BETADINE(ベタダイン)」シリーズの抗ウイルス効果を確認したと発表した。
シンガポールのデューク・シンガポール国立大学(NUS)メディカルスクールで行われたin vitro試験の結果を受けたもので、詳細は7月8日付「Infectious Disease and Therapy Journal」に掲載された。
ポビドンヨード(PVP-I)はミネラルの一種である「ヨード」と、毒性を下げ水によく溶けやすくするための「ポリビニルピロリドン」という成分で構成された殺菌消毒剤の有効成分の1つで、市販されている茶色のうがい薬や、手指を殺菌・消毒する医薬品などに活用されてきた。
なお、BETADINEは日本でもイソジンシリーズとして長く利用されてきたが、日本で展開しているイソジンは、今回の試験に使用したBETADINE製品と同じ有効成分ポビドンヨード(PVP-I)を配合しているものの、同一製品ではないことに注意が必要と同社では説明している。