メモアプリのスキャン機能、便利ですよね。紙にリアカメラを向けるだけで自動的に範囲を切り取り、メモに画像として貼り付けてくれます。重要な書類をいつでも閲覧可能にする用途はもちろん、町内会の配布物のように捨てたいけれど情報はキープしておきたい書類の保管に活用できます。PDFとして出力すれば、メールに添付したり紙に印刷したりも可能です。
そのスキャン機能を実行すると、画像として取り込まれた紙の上部になにやらアルファベットが……紙にそのような文は印刷されていないにもかかわらず、意味不明なアルファベットが表示されることがあります。なんの役にも立ちそうになく、なぜ表示されるかも気になりますよね。
意味不明なアルファベットは、メモアプリに搭載されているOCR(Optical Character Recognition/Reader、光学的文字認識)機能によるものです。iOS 13の現在、メモアプリのスキャン機能は書類全体の英文を自動認識し、全文検索で使えるようデータベース化してくれますが、日本語には対応していません。かな/漢字部分は誤認識されてしまい、見出しは意味不明なアルファベットとして表示されます。
ただし、見出しとして使われる文字列は編集が可能です。メモに取り込まれた紙の部分をタップすると、編集モードに遷移するので、画面上部に表示された意味不明なアルファベットをタップしましょう。「名称変更」というダイアログが現れ、任意の文字列を入力できます。ここではかな/漢字を利用できるので、検索で使う文字列を入力しておくと便利に使えますよ。