ゾーホージャパンは7月16日、AI(人工知能)機能である「Zia(ジア)」を使用し予測と生産性の向上を図る「Zia予測設定」や「Ziaによるレコメンドと割り当ての最適化」を始めとする、21の新機能を追加した「Zoho CRM 2020」アップデートを発表した。

Ziaは、ディープラーニングやマシンラーニングのアルゴリズムを採用したAI機能により、人間の能力では不可能な業務及び人間が手をかけきれない業務の処理を可能にするという。

Zia予測設定では、タブに予測項目を設置して自動で情報を記載するとのこと。 また予測モデルを調整してZiaの予測精度を向上できると共に、予測に基づき営業プロセスを改善するという。

Ziaによるレコメンドと割り当ての最適化では、データを基に商談化率や商談金額の向上に役立つレコメンド情報を提示する。

担当者の対応状況や傾向に基づき見込み客を最適な担当者に自動で割り当て、また見込み客が興味を持ちそうな関連商品や関連サービスを特定して提示するとのこと。

今回のアップデートではZiaを使用する新機能の他に、顧客分析、顧客体験、顧客理解を促進し、ユーザー企業のビジネスを加速させる多様な新機能をリリースしたという。

顧客分析としては、顧客セグメンテーション、Webフォームの分析と検証、マーケティング・アトリビューション、コホート分析と象限分析、アナリティクスモバイルアプリの各機能、顧客体験では、コマンドセンター機能がある。

その他の新機能として、ウィザード、複数のパイプライン管理、レビュープロセス、ワークフローのサジェストと分析、シグナルのカスタマイズの各機能が追加された。

また2020年中に段階的に提供する機能には、サービスと予約の管理、通話のカスタマイズ、通話とメールのワークフローがあるという。

なお、今回のアップデートはZoho CRMの既存ユーザーには自動的に適用するとのことだ。