メアドを教えたくないが教えざるをえない、けれどいかにもな"捨てメアド"を教えるのは憚られる、そういう状況ってありますよね。そんなときに活用したいのが、iCloudメールの「エイリアス機能」です。
エイリアス(別名)という言葉が意味するとおり、この機能は「最初に作成したメールアドレスの別名」を実現します。Apple IDを作成するときには、「@icloud.com」の左側に任意の文字列を用意し、それをもってiCloudメールのメールアドレス兼Apple IDとしますが、エイリアス機能では最初のメールアドレスはそのままに一見異なるメールアドレスを追加できるのです。
たとえば、現在「unakamidesu@icloud.com」というメールアドレスがあるとして、それを使い続けながら「shinobu_oyoyo@icloud.com」や「shiawase3@icloud.com」といったメールアドレスを用意し、一体的に利用できるのです。
エイリアスは他のユーザと重複しない3文字以上20文字以内で命名しなければならず、他のユーザとまったく同じ文字列を使うこともできません(命名は早いもの勝ちです)。作成できるエイリアスは最大3つ、最初に作成したものとあわせると最大4つのメールアドレスを1つのApple IDで運用できます。
エイリアスとして作成したメールアドレスは、最初に作成したiCloudメールの設定そのままに利用できます。エイリアスを宛先として送信されたメールは同じメールボックスに入れられるため、見落とすことがありません。メール送信時には差出人としてエイリアスを指定すればよく、メールを受信した人物はそれがエイリアスとは気付きません。エイリアスはいつでも削除でき、最初に作成したiCloudメールに影響はありませんから、よく知らない人に教えて被害が出たら削除、といった使いかたも可能です。
エイリアスの作成は、WEBブラウザで「icloud.com」にアクセスし、メールの環境設定パネルの「アカウント」タブで行います。iPhoneに付属のSafariでは作業できないので、パソコンを用意しましょう。