「フォントサイズ」と「表示サイズ」とは、設定アプリの「画面設定」(端末によっては「ディスプレイ」や「ユーザー補助」)にある項目のことでしょうか? 確かに、どちらも開いてみると似たような画面が現れ、下部にあるスライダーを操作すると表示内容のバランスが変わったように感じられます。違いがわかりにくいですよね。
一般的にフォントサイズとは、画面に表示される文字(字体)の大きさを意味します。設定アプリの「フォントサイズ」も同様で、アプリに表示される文字の大きさを標準値より大きく/小さくするときに利用します。ただし、すべてのアプリが対象ではなく、Chromeなど一部適用対象外のアプリも存在します。
一方の「表示サイズ」は、フォント以外のUIサイズを調整する機能です。アイコンやボタン、ウィジェットなどの表示要素を数段階(端末により異なります)に調整でき、アプリ以外のホーム画面やクイック設定パネルも対象になります。ホーム画面に置かれているアイコンの大きさも影響を受けるため、ひと画面あたりのアイコンの数も上下します。
この「フォントサイズ」と「表示サイズ」はそれぞれ独立しているため、老眼で小さな字は読みにくいから字体は大きめ、しかしホーム画面にできるだけ多くのアプリを表示したいからアイコンは小さめ、といった相反する設定にすることも可能です。
なお、フォントサイズ/表示サイズの一方だけを変更すると、画面レイアウトが崩れがちです。さきほどの例に挙げた、字体は大きくアイコンは小さくという設定も、ホーム画面ではアプリ名がアイコンの横幅を超えてしまうといった問題が発生することになるため、表示を確認しながらほどほどのところに設定しましょう。