Android使いこなしの基本になるボタンといえば、「電源ボタン」ではないでしょうか。故障の原因を削減するためか、スマートフォンの物理ボタンは減少傾向にありますが、電源のオン/オフという電化製品においてもっとも基本的な操作に直結するこのボタンは、当面なくなりそうにありません。

まず、電源ボタンは電源オン/オフだけがその役割ではありません。ほとんどのAndroid端末では、短く押すとロック/スリープ状態にできます。端末により機能差はあるものの、電源ボタンを1秒ほど長押しするとオプションが表示され、機内モードのON/OFFやスクリーンショットの作成、システム再起動といった処理を行うこともできます。

設定アプリのユーザ補助機能には、電源ボタンを押すことで通話を終了できるようにするスイッチも用意されています。Xperiaシリーズのように、スクリーンショットの機能を割り当てている端末も存在します(Android 7以降の端末は電源ボタンと音量ダウンボタンの同時押しが一般的)。

2020年秋の正式公開が見込まれる「Android 11」では、電源ボタンの役割が大幅に拡大されます。電源OFFや再起動といった従来からある機能にくわえ、Google Homeに対応したボタンを表示できるようになりました。電源ボタンを長押しすればスマート家電の操作まで可能になったのです。さらにGoogle Payを有効にしていると、モバイル決済用のカードや航空機の搭乗券も表示できます。

この点を踏まえると、電源ボタンがAndroid使いこなしの基本であることは間違いなさそうです。ふだんはロック/ロック解除するだけという人も、これを機に自分の端末の電源ボタンでできることを確認してみては?

  • 「あのボタン」がAndroid使いこなしの基本って、どのボタン?

    Android 11では「電源ボタン」の役割が拡大されます