ヤマハは、6月ごろ正式公開するとしていたオンライン遠隔合奏サービス「SYNCROOM」の正式サービスを開始を発表。サービスの利用に必要な正式版アプリケーションを、Windows/macOS版ともに公開した。
SYNCROOMは、ヤマハがこれまで提供してきた「NETDUETTO β2」を前身とするオンライン遠隔合奏サービス。同社の独自技術によって、インターネット経由のオーディオデータにおける双方向送受信の遅延を"極小化"し、遠隔地でも違和感がほとんどない快適なオンラインセッションが楽しめる。
サービスの利用にはアカウント登録と、公開された正式版アプリケーションが必要。インターネット回線(光回線・IPv6・IPoEの対応が推奨される)があれば、特別な設定なしに使い始められる。また正式サービスの開始に伴って公式プレイヤーズサイトが開設されており、セッション参加が可能なルームを探したりマニュアルを閲覧できる。
Androidで動作可能なベータ版アプリも公開した。同社は「次世代通信規格5Gネットワークの普及拡大を含む、今後のネットワーク網の更なる性能向上、発展にも期待を抱きつつ、モバイル環境下での低遅延の音楽合奏実現を目標に開発を行っています」としており、新しい生活様式におけるセッション体験が模索される。