スカパーJSATは、プロ野球の試合結果のネタバレを防止するiOS用ブラウザアプリ「スカパー! ネタバレブロッカー」を、6月19日開幕に合わせてApp Storeで配信開始した。iOS 12以降に対応し、iPhoneやiPadなどで利用できる。

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    iOS用ブラウザアプリ「スカパー! ネタバレブロッカー」

スポーツファンの間で新しい社会問題となっている“試合結果のネタバレ”の解決を目指し、明治大学・中村聡史教授の協力のもとで開発したブラウザアプリ。「ネタバレ問題を楽しく解決する日本初の試み」としている。

球団選択画面から試合結果を先に知りたくない球団を指定し、ネタバレブロックのレベルを「熱狂」、「ガチ」、「好き」の3段階から選んで登録。ウェブブラウジング中に、ページにネタバレを含む場合は、ネタバレ箇所が野球にちなんだアニメーションによってブロックされる。さらに、ブロック画面が広告面となり、時差視聴の観戦を盛り上げるような商材のクーポン券を表示する。

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    アプリ画面のイメージ

スカパーでは、スマホの普及やSNSの発達により、スポーツの試合を多様な環境で楽しむことができるようになり、ファン同士で観戦中の気持ちを簡単にシェアできるようになったが、一方で『試合内容を投稿で知ってしまったため見るのをやめた』という投稿も見られると指摘。

「観戦の楽しみを奪いかねないネタバレは、スポーツファンの永遠の悩みだった。新しい生活様式(ニューノーマル)時代においても、リモートワークの増加や家族で一緒に過ごす時間が増えたことにより、『自宅にいるのにリアルタイム視聴ができない』という新たな状況も生まれることが予想される」と、アプリ提供の背景を説明している。

今回、ネタバレ情報とのインタラクションに関する研究を行う中村聡史教授による協力のもとでアプリを開発。中村教授は「ネタバレ部分を単に隠すのではなく、隠すこと自体をコンテンツとして楽しめるものとし、クーポンというポジティブなものに変化させていることが特徴。今後は野球だけでなく、他のスポーツやマンガ、アニメや映画などの世界にも応用していきたい」とコメントしている。