富士通、CPU強化やWi-Fi 6対応などを果たしたFMVシリーズ新PC

富士通クライアントコンピューティングは6月15日、個人向けPC製品「FMV」シリーズの新製品として、17.3型ノートPC「LIFEBOOK NH」、27型デスクトップPC「ESPRIMO FH」および15.6型ノートPC「LIFEBOOK AH」シリーズの新モデルを発表した。いずれも本体デザインは引き継ぎつつ、CPUやWi-Fi 6対応などスペック面を強化。6月18日から直販や量販店などで順次販売開始する。

• 17.3型ノートPC「LIFEBOOK NH」

LIFEBOOK NH90/E2・NH75/E2

LIFEBOOK NHシリーズは、従来の同社15.6型モデルとほぼ同等のサイズながら、17.3型の大画面ディスプレイを搭載したノートPC。リビングで家族と楽しむことをコンセプトに作られた据え置き用ノートPCで、「LIFEBOOK NH90/E2」と「LIFEBOOK NH75/E2」の2機種をラインナップする。

新モデルでは、上位のNH90/E2で第10世代Intel Coreを搭載（従来モデルでは第9世代Intel Core搭載）し、Wi-Fi 6に新対応した。また、下位のNH75/E2では、AMDのRyzen 5 4500Uプロセッサを搭載し、第8世代Intel Core i3を搭載していた従来機NH56/D2と比べ、約2.8倍の性能強化が図られたという。このほか、従来から引き続きHDMI入力端子を備えていることも特徴となる。

• LIFEBOOK NHではHDMI入力端子も搭載

2機種とも6月19日から順次販売を開始する。価格はオープンで、直販「富士通WEB MART」の想定売価はNH90/E2が税別240,000円弱、NH75/E2が税別170,000円強。

LIFEBOOK AH77/E2・AH53/E2

LIFEBOOK AHシリーズは、15.6型ディスプレイを搭載した同社のスタンダードノートPC。上位機「LIFEBOOK AH77/E2」、ミッドレンジ機「LIFEBOOK AH53/E2」の2モデルが新モデルとして登場した。2機種とも7月16日に販売開始し、価格はオープン。直販「富士通WEB MART」の想定売価はAH77/E2が税別220,000円強、AH53/E2が税別190,000円強。

• LIFEBOOK AHシリーズ。キーボードは従来と同じく、手首の角度に沿うようにキーの列ごとに階段状の段差をつけたり、指の力によってキーの重さを3段階に調整した設計で、側面を透明な素材にして光を反射するプリズムクリアキーも搭載する

新モデルでは4コア8スレッドの第10世代Intel Core i7-10510UプロセッサをAH77/E2、AH53/E2の2機種ともに採用。なお、5月に発表されたエントリー向けの「AH43/E1」と「AH42/E1」ではそれぞれAMD Ryzen 3 3300UとAthlon Gold 3150Uを搭載している。また、本機も新たにWi-Fi 6に対応した。

ESPRIMO FH-X/E2・FH90/E2

ESPRIMO FH-XとFNH90は、同社デスクトップPC「ESPRIMO FH」シリーズのうち、27型ディスプレイを搭載したプレミアムモデル。2機種とも6月18日に販売開始し、価格はオープン。直販「富士通WEB MART」の想定売価はFH-X/E2が税別300,000円弱、FH90/E2が税別240,000円強。

• LIFEBOOK NHシリーズ新モデル

新モデルでは2機種ともに6コア12スレッドの第10世代Intel Core-10750Hを採用。上位のFH-XではOptaneメモリも採用し、高い負荷のかかる作業でもスムーズな動作を目指した。従来モデルに続きテレビチューナーも搭載し、FH-XがBS4K・110度CS4K×1、地上・BSデジタル・110度CSSデジタル×2。FH90/E2が地上・BSデジタル・110度CSSデジタル×2を内蔵する。

このほか、HDMI入力端子×2の搭載も特徴で、ゲーム機やスマートフォンなどを接続し、デバイスの画面をPC側で表示できる。本体デザインは従来から引き継ぎ、インタフェースを前面にまとめアクセスしやすい形状になっている。