2019年秋のAdobe MAX 2019で発表され、話題を集めたスマートフォンアプリ「Adobe Photoshop Camera」が、6月11日に正式リリースされました。フィルタ機能が充実したカメラアプリはすでにたくさんありますが、注目すべきはAdobeの独自AI「Adobe Sensei」が搭載されていることと、世界中のクリエイターが提供するレンズ(フィルタ)のクオリティの高さ。早速ダウンロードして試してみました。
めちゃくちゃ遊べるカメラアプリ!
結論から言うとこのアプリ、ものすごく簡単に使えてめちゃくちゃ楽しいです。UIも思いっきりシンプルなので、特にチュートリアルなど見なくても直感的に使いこなせるでしょう。
使い方は1.カメラを被写体に向ける(自撮り含む)、2.レンズ(フィルター)を選ぶ、3.写真を撮るのたった3ステップです。
レンズは自分で好きなものを試してもいいですし、Adobe Senseiが顔や食べ物、風景を認識しておすすめのものをリコメンドしてくれるので、そこから選ぶのも良し。まずカテゴリーを選んでから画面をスワイプすれば、レンズを切り替えられます。あとは気に入ったレンズのところでパシャッと撮るだけ。
ちなみにiPhoneでは搭載されているカメラに応じて、たとえば3眼ならワイド、標準、ズームと画角を切り替えて撮影できますが、Androidスマートフォンではカメラの数に関わらず画角の切り替えはできません。また機種によっては、そもそもGoogle Play ストアからアプリをインストールできないものもあります。
カメラロール内の写真も加工できる
このほか、一度保存した写真のレンズ(フィルタ)をあとから変更したり、カメラロールから引っ張ってきた写真にレンズを適用することもできます。編集画面ではレンズの適用だけでなく、自動補正や明るさ、コントラスト、色味などの調整も可能。さすがはPhotoshopブランドのアプリだけあり、写真の補正機能もなかなか優秀です。
レンズは随時アップデート、登録受付も
レンズは筆者が確認した限り、標準で9カテゴリー50種類強が登録されていて、さらにレンズライブラリから新しいものをダウンロードして追加できます。レンズライブラリには今現在、ビリー・アイリッシュとのコラボレーションも含めて26カテゴリーほどが登録されているようです。今後随時アップデートされていくということなので、楽しみに待ちたいと思います。
なおレンズライブラリには、自分でもレンズを作ってみたいというクリエイター向けに、登録用のリンクも用意されています。登録には審査があるようですが、日本人クリエイターも参加しているとのこと。腕に覚えのある人はぜひチャレンジしてみてください。