画像技術をコアにシステム開発を展開しているエクスプローラは6月5日、みちびき(準天頂衛星システム)のSLAS(サブメータ級測位補強サービス)に対応した「無線ICタグ」および「駐車表示用スマホアプリ」を連携したトレーラシャーシや物流コンテナの駐車位置確認システムの開発に成功したと発表した。
この「無線ICタグ」は、低消費電力・長距離伝送を特徴とする無線規格「Sigfox(※1)」と組み合わせることで、シャーシ等に設置したまま3~5年程度の電池駆動を実現する。 また、専用スマホアプリに駐車場の緯度経度を登録することで、駐車位置を表示することが可能になるという。
同社は、「この実証実験の結果を踏まえ具体的な製品化を行うことで、シャーシ等輸送時の駐車場での捜索時間や順番待ち時間の削減など物流業界におけるトラック運転手の負荷軽減を目指す」とコメントし、2020年中に量産出荷開始を予定している。
(※1)仏Sigfox社が提供しているIoT向けの無線通信規格。低消費電力で広域をカバーする無線通信、LPWA(Low Power Wide Area)の1つ。