米クラウディアンは6月2日(現地時間)、HyperIQを発表した。HyperIQは、オンプレミス環境とハイブリッドクラウド環境の全体でHyperStore関連インフラストラクチャをプロアクティブかつ効率的に管理するための監視、オブザーバビリティ(可観測性)ソリューションで、単一のインターフェースから実行を可能としている。

同ソリューションはヘルスチェックに加え、インテリジェントストレージとユーザー分析を備えており、予測メンテナンス、セキュリティ、リソース最適化を可能とすることで、平均修復時間を短縮し、可用性の向上、新規導入の迅速化が可能になり、運用コストが削減され、ワークロードのデマンドに簡単に適応できるという。

また、リアルタイムのインタラクティブなダッシュボードと履歴データを使い、データセンター、ノード、サービスごとにリソース利用率をスライスして表示する機能を含めて、観測できるほか、100を超える使用可能なデータパネルから独自のダッシュボードの構築を可能としている。

さらに、ハードウェア障害を予測し、メンテナンスの必要性の評価、パフォーマンスへの影響を回避するためのアラートを備え、ユーザーのアクティビティを監視することで、アップロード/ダウンロード、APIの使用、S3トランザクション、リクエストサイズ、HTTP応答コードなどの使用パターンに関する洞察を提供して、セキュリティとコンプライアンスポリシーを適用するという。

加えて、トレンドや障害を特定してサポートケースの作成、修理の開始、または最適な運用を確保するためのそのほかの修正措置の実施など、修正措置を講じることができるように傾向と障害を特定するとしている。

HyperIQはBasicとEnterpriseの2つのバージョンがダウンロード用の仮想マシンとしてすぐに利用でき、Basicにはあらかじめ設定されたダッシュボードが含まれており、クラウディアンのユーザーには無料で提供される。

高度なアナリティクス機能を備えるEnterpriseは、サポートを含み1GBあたり月額0.025の容量でライセンスが提供されるという。