テラスカイは5月29日、ビジュアルSOP(標準作業手順書)マネジメントプラットフォーム「Teachme Biz」(ティーチミー・ビズ)を提供するスタディストと資本業務提携契約を締結したと発表した。両社は4月30日にTeachme Bizの販売店契約を締結し、Salesforceをはじめとする企業におけるクラウドサービスの活用・定着に向けた支援体制を強化する。

今回の提携に基づき両社は、テラスカイが導入・構築を支援をした顧客企業のうち、クラウドサービスの高度な活用を目指す企業や、導入後の定着に課題を持つ企業などに対して、共同でTeachme Bizと「Teachme Biz for Salesforce」の提案活動を実施し、顧客企業に対し、一貫したサポートを提供するという。

テラスカイではクラウドサービスを導入した企業における新システムの定着・活用促進のために、継続的サポートが重要であるとして、保守およびユーザー教育支援についても注力しており、クラウドサービスを導入した企業における新システムの定着・活用促進のために、継続的サポートが重要であるとして、保守およびユーザー教育支援についても注力している。

このような背景から、動画や画像を用いたユーザー本位の優れたUXを持ち、効率的にマニュアル作成ができる操作手順書としてTeachme Bizに着目。また、スタディストの教育ツール開発の専門技術と知識について高く評価し、質の高い一貫した支援体制を築けることを期待しており、同社との提携を検討した。

一方、スタディストはSalesforceの教育支援ニーズを捉え、2019年にTeachme Biz for Salesforceの提供を開始し、テラスカイとの協業により、Salesforceトレーニング現場のニーズを把握しやすくなり、さらなるUXの向上に加え、販路の拡大が見込めるとしている。

このような高い事業シナジーへの期待から、両社は資本業務提携をするに至り、テラスカイは子会社のテラスカイ・ベンチャーズが運営するファンドからスタディストに出資し、両社はTeachme Bizの販売店契約を締結した。

今後、両社はクラウドサービスの導入支援実績と、導入効果を最大化させるTeachme Bizの製品力を掛け合わせることで、Salesforce利用者への定着・自走化支援に加え、社内業務の手順書構築など、付加価値の高いソリューションの開発・提供を目指す。また、労働人口の減少や働き方改革の進展、昨今のテレワークの浸透など環境の変化にも即応した新たなサービス開発や、マーケティング活動などにおいても協業を進めていく考えだ。