米Googleは4月27日 (現地時間)、昨年10月にMade by Googleイベントで発表した完全ワイヤレスイヤホン、第2世代の「Google Pixel Buds」を米国で発売した。価格は179ドル。全4色だが、27日時点で購入できるのはホワイト (Clearly White)のみとなっている。
初代Pixel Budsは2017年に、3.5mmジャックが廃されたPixel 2シリーズと共に登場したが、左右がケーブルで繋がったワイヤレスイヤホンだった。GoogleアシスタントでGoogleの最新のサービスを利用できるユニークな機能を備えていてたものの、完全ワイヤレスであるAirPods (初代モデルは2016年12月発売)の大ヒットでワイヤレスイヤホンとして存在感を示せなかった。第2世代は完全ワイヤレスとしての使いやすさにこだわり、そして「高質なサウンド、安定して快適に耳に収まって出しゃばらないデザイン、役立つAI機能」を追求した。
初代モデルは一部のユーザーからペアリングの不安定さが指摘されたが、第2世代では有線イヤホンを使うような快適な接続を目指してFast Pairを改善した。イヤホン本体のバッテリー持続は最大5時間。バッテリーを内蔵した充電ケースに収納することで最大24時間に延長できる (ケース充電10分で最大2時間使用できる高速充電をサポート)。「デバイスを探す」機能に対応、どこに置いたか忘れてしまった時は、通信範囲にある時はスマートフォンなどからビープ音を鳴らせる。同機能ではまた、最後に記録されたロケーションを確認できる。
数千人の耳の形をスキャンしたデータを分析し、なめらかな曲線でふくらみのあるデザインを採用。ユーザーは、自分に適したソフトフィットイヤーチップ(スモール/ミディアム/ラージ)を選び、簡単な調整だけで快適な装着感を得られるという。固定用アーチを用いた3点支持構造によって安定して耳にフィットし、運動に用いても外れない。IPX4相当の防沫性能を備えた生活防水をサポートする。
カスタムデザインの12mmダイナミックスピーカードライバを搭載。ビームフォーミング・マイク、近接センサーや加速度センサー、ジャイロスコープといった各種センサーによってスマートに、快適なリスニング体験を提供する。例えば、作業中の工事現場など環境ノイズがある場所では、周囲の音の影響を軽減するように自動的に音量を上げ、静かになったら音量を戻す。アダプティブな音量コントロールをサポートする。ユーザーが話し始めると、内蔵センサーと骨伝導マイクでユーザーの声を認識し、背景音を抑えて音声をクリアに伝える。
イヤホンの表面はタッチパッドになっていて、音楽の再生/停止、音量調節などが可能。また、「OK Google」と呼びかけるだけで、ハンズフリーでGoogleアシスタントを利用できる。Googe翻訳に対応し、リアルタイム翻訳の会話モードとPixel Budsの組み合わせが、異なる言葉を話す人同士の自然な会話をサポートする。