ソニーは、2020年春の4K液晶テレビ「BRAVIA」新製品として、BS4Kチューナーを搭載した「X9500H」、「X8550H」、「X8500H」、「X8000H」の4シリーズを発表。4月18日から順次発売する。価格はすべてオープンプライスで、発売日と店頭価格(税別)は、55V型「KJ-55X9500H」が5月23日で230,000円前後、43V型「KJ-43X8000H」が4月18日で90,000円前後を見込む。
液晶BRAVIA 2020年春モデルは、すべての製品でBS4Kチューナーを搭載し、新4K衛星放送の番組を楽しめるのが特徴。BS4Kチューナーと、地上/BS/110度CSデジタルチューナーを各2基備え、USB HDD(別売)を使った裏番組録画が可能だ。4K/3,840×2,160ドットの液晶パネルと、鮮やかな色を再現する「トリルミナスディスプレイ」、超解像エンジン「4K X-Reality PRO」を搭載する。
主な違いとして、プレミアムモデルのX9500Hと、X8550H、X8500Hの各シリーズでは120Hz倍速駆動パネルを採用(X8000Hは60Hzの等倍速)。高画質プロセッサーは、X9500Hシリーズが最上位の「X1 Ultimate」、X8550H / X8500H / X8000Hは標準の「HDR X1」を搭載する。
X9500HシリーズのLEDバックライトは直下型で、部分駆動に対応(X8550H / X8500H / X8000Hは部分駆動なし)。広視野角を実現する「X-Wide Angle」などの高画質技術や、新開発スピーカー「X Balanced Speaker」といった高音質技術については、X9500Hシリーズのみ備えている。
液晶BRAVIA 2020年春モデルの発売日・店頭予想価格(税別)
■X9500Hシリーズ
- KJ-75X9500H(75V型):5月16日発売 / 400,000円前後
- KJ-65X9500H(65V型):5月30日発売 / 300,000円前後
- KJ-55X9500H(55V型):5月23日発売 / 230,000円前後
- KJ-49X9500H(49V型):2020年秋以降発売 / 未定
■X8550Hシリーズ
- KJ-65X8550H(65V型):6月6日発売 / 250,000円前後
- KJ-55X8550H(55V型):5月16日発売 / 170,000円前後
■X8500Hシリーズ
- KJ-49X8500H(49V型):4月25日発売 / 150,000円前後
- KJ-43X8500H(43V型):5月16日発売 / 135,000円前後
■X8000Hシリーズ
- KJ-75X8000H(75V型):4月18日発売 / 250,000円前後
- KJ-65X8000H(65V型):4月18日発売 / 170,000円前後
- KJ-55X8000H(55V型):4月18日発売 / 130,000円前後
- KJ-49X8000H(49V型):4月18日発売 / 110,000円前後
- KJ-43X8000H(43V型):4月18日発売 / 90,000円前後
全機種でAndroid TVシステムを採用し、Chromecast built-inに対応。「AirPlay 2」対応により、Appleデバイスを使った連携もサポートする(後日アップデートで対応予定)。Amazon Alexa対応機器から音声操作できる「Works with Alexa」も備えている。付属リモコンの動画配信サービスのダイレクトボタンには、従来の5つ(Hulu、Netflix、U-NEXT、YouTube、AbemaTV)に加えて、新たにTSUTAYA TVのボタンを搭載した。
広視野角なプレミアムBRAVIA「X9500H」
液晶BRAVIAのプレミアムモデルで、画面サイズは75V / 65V / 55V /49V型の4種類。「X9500G」シリーズ(2019年発売)の後継にあたり、85V型の「KJ-85X9500G」のみ販売を継続する。
従来モデルの85V / 75Vで採用していた、ソニー独自の広視野角技術「X-Wide Angle」を、新世代機のX9500Hシリーズでは65/55型にも搭載。超大型モデルだけでなく、一般的な家庭のリビングに置けるサイズでも広い視野角を楽しめるようにした。
画質面では、高画質プロセッサー「X1 Ultimate」や、動きの早い映像をくっきりと描き出す「X-Motion Clarity」、倍速液晶パネル、部分駆動の直下型LEDバックライトといった高画質技術を装備。
映像配信サービス「Netflix」の視聴時にクリエイターの意図を忠実に再現できるという「Netflix画質モード」や、4K/HDRの映像とDTS音声で劇場のIMAXエクスペリエンスを家庭で楽しめるという「IMAX Enhanced」にも対応する(国内ではBRAVIAとTSUTAYA TVの組み合わせでのみ視聴可能)。
サウンドにもこだわり、画面から直接音が聞こえる「Acoustic Multi-Audio」を採用。Dolby Atmosにも対応する。
さらに、バイアンプシステムと新開発スピーカーで音質を強化している。具体的には、上部ツイーター部分にはバイアンプシステムを導入。音のひずみを低減する非対称形状を採用した新開発のスピーカー「X Balanced Speaker」も搭載した。これにより、音圧がアップして映像と音の一体感が向上したほか、音のクリアさも増して人の声がより聞き取りやすくなったという。
新たに、設置スペースに合わせてスタンドの位置を変えられる2Wayスタンドを採用(49V型は除く)。テレビ台の幅が狭くても、大型テレビを置けるようにした。
スタンダードな大画面「X8550H」、コンパクトな「X8500H」
倍速液晶パネルを搭載した液晶BRAVIAで、画面サイズはX8550Hシリーズが65V / 55V型、X8500Hシリーズが49V / 43V型をラインナップ。基本機能・仕様は共通で、X8550Hは画面から直接音が聞こえる「Acoustic Multi-Audio」を備える。
両シリーズは2019年発売の「X8550G」、「X8500G」シリーズの後継機種で、75V型の「KJ-75X8550G」のみ販売を継続する。
75V型で25万円、コスパの高いエントリー「X8000H」
2019年発売のエントリー4K BRAVIA「X8000G」シリーズの後継モデルで、画面サイズは75V / 65V / 55V /49V /43V型の5種類。新たに75V型を追加しており、店頭価格は税別25万円前後と、大画面でも買いやすい価格とした。
新世代機のX8000Hは、従来のX8000Gから大幅に進化。新たにBS4Kチューナーを内蔵したほか、高画質プロセッサー「HDR X1」や、新開発スピーカー「X Balanced Speaker」を搭載し(75V / 65V / 55V型のみ)、Dolby Atmosにも対応。「4Kテレビの基準をベースアップ」させたモデルとして訴求している。