5Gのスゴさが体感できるサービスも多数

ドコモの5Gサービスがスタートしたその日から楽しめるコンテンツも、数多く発表されました。

まず音楽系では、1月開催の「DOCOMO Open House 2020」で名称変更が発表された、マルチアングル視聴を含む動画配信「新体感ライブ CONNECT」です。この8KVRライブを、5Gサービスの開始に先駆けて実施します。SixTONES・Snow Manが出演するスペシャルイベントのライブ配信、および見逃し配信などのほか、3月21日には日中共同開催のVR音楽ライブも予定しています。

  • 5Gサービスの開始と同時にユーザーが楽しめる5Gネットワーク向けサービスも順次揃えます

吉澤氏は、5Gの高速・大容量ネットワークがゲーム体験を大きく変えるだろうと述べています。今後はパッケージ購入やコンソールへのダウンロードがいらず、スマホで楽しめるクラウドゲームを、ドコモのdゲームに追加していきます。

追加を予定するタイトルとして、「真・三国無双8」を発表。コーエーテクモゲームスの鯉沼久史氏がビデオメッセージを寄せて、「機器や通信ネットワークに高いパフォーマンスを要求する据え置き型ゲーム機に適したタイトルが、5Gによってスマホでも快適に楽しめるようになる。真・三国無双8は4K高画質版も用意するので、ぜひ楽しみにして欲しい」とコメントしました。

  • ゲームタイトルは「真・三国無双8」の4Kバージョンに注目

  • タイトルごとに有料でレンタルできる(期間は3年)。「真・三国無双8」4Kバージョンは税別6,800円でのレンタルとなる

映像系では、dアニメストアにてスマホの自動画面回転機能を活用した「タテヨコ」コンテンツを配信(縦向き・横向きの画面にそれぞれ異なるコンテンツを表示)。シーンごとにアングルを自由に選んで鑑賞できる、2.5次元の舞台映像「鬼滅の刃」のマルチアングル映像なども用意されます。ひかりTV for docomoでは、最大7番組を同時に視聴できるという、プレミアムチャンネルの同時視聴サービスも設けます。

スポーツ系では、ドコモが長くパートナーシップを組んできたJリーグのサッカーの試合の一部を、マルチアングルで視聴できる動画配信を展開。アプリの画面上では試合の生放送のほか、選手の情報、リプレイ視聴などを同時に見られるという、5Gならではの観戦体験です。ドコモでは今後、国内の卓球プロリーグ「Tリーグ」の映像配信など、5Gのネットワークを活かしたスポーツ系コンテンツも積極的に拡充していきます。

  • 「タテヨコ」コンテンツでは、縦向き、横向きで異なるコンテンツが配信される

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  • スポーツ映像の高画質・多視点、豊富な情報を盛り込んだスマホ向け配信も始まります

パートナーと5Gソリューションも積極展開

吉澤氏は「今後もドコモの5Gサービスによって、ユーザーの皆さまが楽しめる新たな体験と価値を創出し、社会課題の解決に注力したい」と繰り返し述べていました。それぞれの目標に向けて、外部パートナーとのオープンイノベーションも加速します。

  • ドコモの5Gソリューションの共同開発パートナーは今後さらに拡大を予定しています

2020年3月現在、ドコモのオープンイノベーションパートナーは3,300社を超えました。2021年度末までには5,000社に増やしながら、パートナー間のビジネスマッチングを加速させていく考えです。パートナーのネットワークが広がるほど、5G関連のソリューションを活用するフィールドパートナーのために、最適なネットワーク環境を充実させていくことが大事としています。

また、スマートIoTの機器やサービス、テクノロジーを提供するパートナーとともに、ドコモが2019年に発表した「マイネットワーク構想」を加速。5Gスマホをハブにした機器間、サービス間連携に力を入れていく方針も発表されました。その第1弾として、VR/XRのテクノロジーを活かしたコンテンツや、ソリューションサービスの開発ツールとなるウェアラブルヘッドセット「Magic Leap 1」を、ドコモが5月以降に発売することも明らかになっています。

  • VR/XRコンテンツの制作用途を想定したヘッドセット「Magic Leap 1」も発売

ドコモの5Gネットワークを利用する法人向けサービスとしては、ウェアラブルヘッドセットを活用した遠隔作業支援ソリューションの「Ace Real for docomo」、8K VR映像の制作から伝送までパッケージ化したコンテンツクリエイター向けのソリューション「Live EX 8KVR」、高解像度・低遅延の顔認証技術をベースにした入退管理システム「EasyPass powered by SAFR」などを、3月25日から法人パートナー向けに提供・受注開始します。

  • 遠隔作業支援ソリューションの「Ace Real for docomo」などビジネス向けの5G関連商材も揃います

吉澤氏は「ついに始まるドコモの5Gサービスによって、多くの方々が新たな価値を体験できる機会を今後も広げていきたい」と語って、発表会を締めくくりました。