ダイソンといえば掃除機やドライヤーが有名ですが、根強い人気製品のひとつが2015年から発売しているLED照明です。そんなダイソンのLED照明に、新モデル「Dyson Lightcycle Morph」シリーズが登場。3月12日から発売となりました。

新モデルの特徴は、デザインの変更によって1台で4種類の明かりとして利用できること。価格はオープンで、推定市場価格(税別)は卓上照明サイズの「Dyson Lightcycle Morph デスクライト」が66,000円前後、背の高いスタンド型の「Dyson Lightcycle Morph フロアライト」が89,000円前後となります。

  • ダイソンのLEDライト「Dyson Lightcycle Morph」

    新しくなったダイソンのLED照明「Dyson Lightcycle Morph」シリーズ。左が高さ523mmのデスクライト、右が高さ1250mmのフロアライト。どちらも、ホワイト/シルバー、ブラック/ブラックの2カラーを用意

  • ダイソンのLEDライト「Dyson Lightcycle Morph」

    新モデルはデザインを一新。可動部を増やすことで、使えるシチュエーションが大幅に増えています

シチュエーションに合わせて4種類の明かりを演出

まず変化があったのが本体デザイン。ダイソンの照明は、十字架のようにシンプルで直線的なデザインが特徴的でした。シャープでスタイリッシュだったのですが、ライトっぽくない独特なデザインに「オシャレな部屋に置かないと浮きそう」とも感じたものです。

今回の新モデルは支柱などに丸みのある形を採用しており、従来のライトより幅広いインテリアになじみそうな印象。もちろんダイソンということで、シンプルながら印象的なデザインになっており、特に目をひくのが、支柱部分にメッシュ状のアルミポリカーボネイトを採用しているところです。

  • ダイソンのLEDライト「Dyson Lightcycle Morph」

    新モデルは従来より照明らしくになりました。支柱が金属メッシュ素材でシンプルなのに、存在感のあるデザインです

新デザインでは可動する部位も増えました。支柱の根元、アームの接続部、アーム途中に回転軸があり、それぞれが360度回転します。このため、ライトの方向を変更することで、「タスクライト」「インダイレクトライト」「スポットライト」「アンビエントライト」という、4種類の照明として使えるとしています。

  • ダイソンのLEDライト「Dyson Lightcycle Morph」

    赤い輪の部分が360度回転する回転軸

【動画】可動域が増えたことで、ライトの位置や方向を自在に変更できます

  • ダイソンのLEDライト「Dyson Lightcycle Morph」

    ひとつめの「タスクライト」とは、机の上や手元を照らすデスクライトのような使い方

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    インダイレクトライトは間接照明のこと。天井や壁に光を反射させ、明るすぎず印象的なライティングに

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    アート作品などを照らして引き立てるのに役立つスポットライト

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    新モデルの発表会では、ダイソンの品質管理部門を統率するジェームズ・シェール氏による製品説明がありました。このときスポットライトのようにシェール氏を照らしているのも、Dyson Lightcycle Morphでした!

4種類のライティングのなかでも、とても特徴的なのが「アンビエントライト」。ライトの明かりを支柱内の空洞に当てることで、支柱全体から温かみのある光がほんわりと照らされるというもの。ダイソンによると、夜のリラックスしやすい空間作りを演出するのに最適だそうです。

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    ライトの明かりを支柱中心に当て、ポワンと柔らかく全体を照らすアンビエントライト。通常のライトとして利用する場合と印象がまったく変わります

【動画】ライトを支柱中心に向けると、支柱から5mmくらいの磁石式シールドが持ち上がり、光が隙間から漏れるのを防ぎます。このあたりの細かなこだわりはさすがダイソン

基本構造は従来の「60年使える」ライト製品を踏襲

Dyson Lightcycle Morphの可動域やアンビエントライトについて紹介しましたが、基本的な構造は従来のDyson Lightcycleとほぼ同じです。たとえば、初期のダイソン製ライトから受け継がれている「ヒートパイプテクノロジー」も、もちろん搭載されています。

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    LEDのアーム上部に真空銅管を配置する「ヒートパイプテクノロジー」も健在。LEDライトの熱をすばやく逃がすことで、LEDまわりが劣化しにくく、光の質は60年変わらないといいます

  • ダイソンのLEDライト「Dyson Lightcycle Morph」

    電源ボタンと、調光・調色ができるスライド式のタッチボタンは、本体上部に配置

【動画】本体上部のタッチ&スライド式ボタンで調光と調色が可能。アナログ的な操作がいいですね。

  • ダイソンのLEDライト「Dyson Lightcycle Morph」

    本体の支柱には、スマートフォンなどを充電できるUSB Type-Cポートも用意

  • ダイソンのLEDライト「Dyson Lightcycle Morph」

    アーム裏側には各種センサーを搭載。まわりの明るさをセンシングして自動的に明かりの強さなどを調整するオート機能のほか、一定時間以上、人が周囲にいないと明かりが消える人感センサーなどです

2018年の製品から搭載されたトラッキング機能も。これは「東京」などの地域を専用アプリに登録することで、東京の一日のサイクルに合わせた自然なライティングを自動制御するというもの。たとえば、朝は目が覚めやすいという青みを帯びた明かり、夜はリラックスしやすい暖色系の明かりへと自然に調整します。

このほか、アプリには年齢登録欄があり、年齢に応じて自動調光する機能もあります。ダイソンによると、65歳以上と20歳以下を比べると、65歳以上は最大4倍もの明るさを必要としているそうです。単なる照明でありながら、人の健康や照明のパーソナライズにこだわっているところにも、ダイソンらしさを感じます。

  • ダイソンのLEDライト「Dyson Lightcycle Morph」

    スマートフォンやタブレットと連動させることで、入力した地域に合わせた明かりに自動調整することも。一日のリズムを作りやすくなるといいます

  • ダイソンのLEDライト「Dyson Lightcycle Morph」

    アプリと連動させ、ランダムに照明をオンオフして留守中の防犯に使える「留守番モード」、起きる時間に向けて徐々に照明を明るくする「起床」モード、リラックスしやすい明かりの「スリープモード」などが使えるようになります

  • ダイソンのLEDライト「Dyson Lightcycle Morph」

    「学習」や「リラックス」など、シーンに合わせたライティングもプリセットされています