バンド本体だけでGPS機能が使える

スマートバンドはランニングやトレーニング時にも大活躍。「HUAWEI Band 4 Pro」はバンド自体にGPSを内蔵しているので、スマホに接続しなくても、ランニングコースなどを記録することができます。コレは「HUAWEI Band 4 Pro」に新しく搭載された機能。

ランニングの場合、ウェア自体は薄着なので、スマホを持つためにはウエストポーチを付けたり、ランニング用のベルトなどを使用する必要があります。それがスマホを持たずに、スマートバンドだけで運動できるのは、とても快適だと感じました。

  • ワークアウトの選択画面。イラスト表示付きでわかりやすい

  • ウォーキングしたコースや時間、ペース、消費カロリーなどがわかる

しかも記録できるワークアウトは11種類。ランニング、ウォーキング、サイクリングの3つは、それぞれ屋外と屋内のトレーニングに対応。そのほか、エリプティカル(ステッパーを踏みしめるウォーキングマシン)、ローイング(ボート漕ぎのようなエクササイズマシン)、プール、オープンウォーター(自然の海、湖、川等でのスイミング)、自主練習と、メニューが多彩に用意されています。

筆者は主に屋外ウォーキングを利用しています。スマートバンド側でスタートし、目的地まで歩くだけ。途中、1kmごとに振動で知らせてくれます。歩いたコースがちゃんと地図上に残るだけでなく、運動時の心拍数や有酸素運動の時間、その間のペースや歩数など、詳細なデータが表示されます。運動の効果がちゃんと把握できるので、モチベーションが高まります。

  • 運動時も心拍数を計測しているので、心拍が高めになったら通知してくれる

  • ペースや歩数なども表示。ペースの間が空いているところは信号待ちした部分

中でも興味深かったのが、「詳細」ページのパフォーマンスデータです。トレーニング効果や回復時間、VO2max(最大酸素摂取量)などの情報を知ることで、自分にとって適度な運動量を考えながら、ウォーキングすることができます。

  • 運動の記録がしっかり残るので、モチベーションが高まる

  • パフォーマンス部分のVO2maxで「同年齢の女性との比較:素晴らしい」と表示されたのでウキウキ!

バッテリーは通常の使用で約12日。筆者は心拍モニタリングを24時間にして、睡眠データも継続的にとっていたので、通常よりもバッテリーの減りが早かったのですが、それでも1週間くらいは余裕で使えた印象です。GPSを連続使用すると約7時間とバッテリーの消耗が激しいようですが、筆者の場合は30分くらいのワークアウトなので、途中でバッテリー切れになるようなことはありませんでした。

  • バンドの背面にある2つのPIN充電ポートに充電クレードルをカチッとはめて充電

文字盤を自分好みにカスタムできる

ウォッチフェイスは0.95インチのカラータッチスクリーンを採用。とても見やすく、文字盤を自分が好きなモノに変更できるのも魅力です(Androidスマホとの連携のみ)。こういったカスタマイズ機能は意外と大切。ほぼずっと腕に付けているので、気分を変えるという意味でも、変更できるのは楽しかったです。

「HUAWEI Band 4 Pro」では毎日の歩数はもちろん、毎週、週次レポートで今週の成果を見ることができます。筆者は1日1万歩を目標にしていたので、その目標をどの程度、達成できたのか、グラフで確認することができます。先週、先々週との比較や、これまでの自己ベストも表示されるので、1週間の振り返りができるのも良い機能。

  • 1週間単位で歩数の成果を確認できる。グラフ表示は目標を達成した日とそうでない日がわかりやすい

この歩数計の記録によってメダルが獲得できるのも面白かったです。筆者は1万歩と10万歩のメダルを獲得していますが、1万歩を連続21日、30万歩、フルマラソンなど、いろいろなメダルが用意されているので、運動を継続する良い励みになると思います。

  • どんなメダルでももらえると嬉しいもの。今後、どれだけのメダルを獲得できるのか意欲がわく

汚れにくいデザイン、高機能でも値ごろ感あり

筆者が使っていたピンクゴールドのバンドカラーは、ウォッチフェイスの周囲にゴールドがあしらわれたデザイン。スマートバンドは機能重視で、デザイン性は二の次なものもありますが、このゴールドのあしらいはゴージャス感があって良かったです。

また、ずっと使っていると、バンド部分がテーブルや机などにすれて汚れてくるものですが、「HUAWEI Band 4 Pro」はバンドがシリコン製のせいか、バンドに凹凸のラインが入っているせいか、理由はよくわかりませんが、汚れが目立つことはありませんでした。この点も安っぽくなくて良かったです。これらもろもろの機能付きで、市場想定価格は税抜8,800円。1万円を下回る価格はとてもお値打ち。

ただ、機能面から考えると本格的にスポーツをする人向けなので、もう少しライトに使い始めたい人なら、廉価版の「HUAWEI Band 4」(市場想定価格が税抜4,800円)もおすすめです。