決して安くないiPhoneですから、手に入れたからにはできるだけキレイな状態で使い続けたいもの。落下時の破損防止用という役割もあるでしょうが、ケースや保護フィルムを着けてiPhoneを使う理由には、美観の維持が大きいはずです。でも、ちょっと面倒ですし、iPhoneのデザインが損なわれるから何も着けないユーザも少なくありません。
最新のiPhone 11シリーズには、そんな"裸族"にとって少々困ったことがあります。リアカメラレンズの仕様が変更され、より柔らかい部分にキズを付けてしまう可能性が生じたのです。
公式発表はありませんが、2016年9月にApple幹部がTwitterでコメントした情報によれば、iPhone 7以降のリアカメラのレンズには、硬度が高いサファイアクリスタルが採用されています。推測になりますが、iPhone 11にも同等かそれ以上の硬度を持つレンズが採用されていると考えられます。
一方、歴代iPhoneのディスプレイ表面にも強化ガラスが採用されており、アルミや銅で引っ掻く程度ではキズがつきません。ごく一般的な使いかたをするかぎり、保護シートを貼らなくてもキズがつく心配はないでしょう。しかし、サファイアクリスタルほどの硬度はありません。
ということは、サファイアクリスタルであろうリアカメラのレンズでiPhoneのディスプレイ表面を擦ると……キズが付く可能性大です。前述したiPhone 11シリーズにおけるリアカメラレンズの仕様変更により、突起部よりレンズがわずかに突き出たデザインとなっているため、ディスプレイ表面などより硬度が低い素材に重ねて動かすとキズを付けてしまうことがあるのです。
だから、iPhone 11シリーズをどこかに置くときは、必ずディスプレイを下に向けましょう。レンズを下にする場合は、キズが付いてもかまわないものにすべきです。