ハーマンインターナショナルは、家電・テクノロジー見本市「CES 2020」にあわせて、JBLブランドなどの新製品を発表。着脱可能な“完全ワイヤレス”のバッテリー内蔵リアスピーカーを採用したサウンドバー「JBL Bar 9.1 True Wireless Surround Sound with Dolby Atmos」などを披露した。
“完全ワイヤレス”リアスピーカー付きサウンドバー「JBL Bar 9.1」
Bar 9.1は、サウンドバー型スピーカーと2つの着脱式リアスピーカー、サブウーファーで9.1ch再生が可能なサラウンドシステム。JBLサウンドバーとして初めてDolby Atmosに対応しており、4基の上向きイネーブルドスピーカーを搭載している。
左右のリアスピーカーはサウンドバーから取り外して、リスニングポジションの後ろ側に設置して使う。それぞれバッテリーを内蔵し、単体で動作する“完全ワイヤレス”仕様になっている。連続再生時間は約10時間。サウンドバーの両サイドに取り付けて充電できる。スピーカー間の音声伝送には独自のワイヤレス技術を使用。左右リアスピーカーはサウンドバーに取り付けたまま使うことも可能だ。
HDMI入力を備え、Dolby Visionの4Kコンテンツに対応。GoogleのChromecast built-inや、アップルのAirPlay 2を組み込んでおり、対応コンテンツのワイヤレス再生もできる。Bluetooth機能も備える。総出力は820W。
海外では2020年春に発売予定で、価格は999.95ドル。日本での発売は未定とのことだが、リスニングポジションを包む音声には立体感やリアルさがあって、Atmos対応の映画などの映像コンテンツを良い音で楽しめそうだ。完全ワイヤレスな着脱式リアスピーカーを採用したことで、ホームシアターのスピーカー設置の悩みを解決してくれそうな点にも注目。国内での発売に期待したい。
JBL初のゲーム用ヘッドセット「Quantum」など、多彩な新製品
JBL初のゲーミングヘッドセット「JBL Quantum(クオンタム)」シリーズをブース内で大々的に展開。頭の動きに追従して音声を再生可能で、装着したまま後ろを向いても音声が画面の方から聴こえるデモを体験することができた。
有線やワイヤレス、アクティブノイズキャンセリング機能を備えたモデルなど計7製品を展開し、最上位「Quantum ONE」の価格は299.95ドル、最も低価格な「Quantum 100」は39.95ドル。2020年4月に世界同時発売を予定している。日本導入モデルは未定だが、eスポーツをはじめゲームファンに重宝されそうな新製品だと感じた。
JBL「LIVE 300TWS」(2020年4月発売予定、149ドル)は、外音取り込み機能を搭載した新しい完全ワイヤレスイヤホン。GoogleアシスタントやAmazon Alexaといった音声アシスタントの起動にも対応している。
ワイヤレススピーカーは、360度に広がるサウンドとLEDイルミネーションがユニークな「PULSE 4」などを展示。多数のPULSE 4をワイヤレス連携させたタワー型の展示もあった。