CES 2020の会場となっている米ラスベガスで、Dellがビジネス向けノートPCの新製品「Latitude 9510」の実機を公開した。15型の大きな画面を備えるが、狭額縁化でひとまわりコンパクトなボディを手に入れ、重量も1.5kg前後とモバイルが視野に入る。さらにバッテリ駆動時間は最長30時間とし、Wi-Fi 6と5Gまでサポートする。
同社はLatitude 9510をビジネスモバイルのプレミアムクラスマシンと位置付けている。狭額縁にくわえ、ダイヤモンドカットによるエッジ加工が施されたアルミ素材で構成したボディはビジネス向けながらスタイリッシュだ。画面サイズが15型のビジネス向けノートPCという枠組みの上では、世界最小・最軽量としており、具体的なサイズはまだ未公開だが14型ノート相当のフットプリントで、15型としては軽い1.5kg前後の本体重量を実現している。
またLatitude 9510には2種類のフォームファクタが存在し、一般的なクラムシェル型のモデルと、ヒンジが360度開く2-in-1コンバーチブル型のモデルを個別にラインナップしている。両機のスペックは同等だが、ヒンジが単純な分、クラムシェル型の方がやや軽量という違いがあるそうだ。
主なスペックだが、CPUには第10世代Intel Coreを採用しており、6コアのComet LakeベースのCore i7まで搭載でき、vProにも対応。15型ディスプレイはsRGB100%対応の液晶で、解像度は1,920×1,080ドットのフルHD、専用ペンとタッチパネルのオプションも用意する。
ほか狭額縁だが画面上部のスペースにHello対応の小型カメラを内蔵し、さらに近接センサを備えることでユーザーを検知してのログインがスムーズにできる。本体側面にはThunderbolt 3ポートやmicroSDカードスロットも装備。上向きに設置したスピーカーとノイズキャンセリングマイクにより、オンライン会議で会話する際の使いやすさにも優れている。
無線通信はIntel Wi-Fi 6の内蔵と、オプションでQualcommのSnapdragon X55モデムによる5G通信に対応。5Gのアンテナは、狭額縁による配線スペース不足やアルミボディの電波遮断の課題に対し、開口部の存在するスピーカーユニットに組み込むことで解決した。
最長30時間とするバッテリ駆動時間についてだが、これはComet Lake-UベースのCore i5とM.2 SSDを搭載した構成のLatitude 9510で、標準バッテリではなく88Whrの大容量バッテリを使用した場合に、Mobile Mark 2014によるベンチマークテストで達成した駆動時間という。
一応、日本での発売は未定だが、北米市場での発売日は3月26日。価格は1,799ドルから。