Wi-Fi Allianceは1月3日(米国時間)、Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)に6GHz帯を追加した新規格「Wi-Fi 6E」を発表した。6GHz帯への拡張により、Wi-Fi 6E対応デバイスは通常のWi-Fi 6デバイスより高いパフォーマンスや低レイテンシ、高速なデータレートなどをもたらすとする。そこでWi-Fi Allianceは、6GHz帯が動作するデバイスを区別するため「Wi-Fi 6E」を導入する。

現在、Wi-Fi 6では2.4GHz帯、5GHz帯の2つの帯域が使われているが、Wi-Fiデバイスの増加によるスペクトラム不足(周波数帯の混雑)が懸念されている。「Wi-Fi 6E」で加わる6GHz帯は、80MHz幅で14チャネル、160MHz幅で7チャネルが利用でき、スペクトラム不足の解消に役立つ(より多くのWi-Fiデバイスが安定してつながりやすくなる)。また、高速なスループットが見込めるため、高解像度ビデオストリーミングや仮想現実、仮想現実(AR / VR)など、より高速な通信が必要な場合に適しているという。

利用に関しては“各国の法規制が許せば”という形だが、CiscoやBroadcom、Intel、NETGEAR、Qualcommといったメーカーが6GHz帯域への拡張に期待を寄せている。