iPhoneを利用していると、パスワード/パスコードの入力を求められる場面がたびたびあります。顔認証の「Face ID」や指紋認証の「Touch ID」に対応する機種が増えたとはいえ、システムを終了したあと最初の起動では必ずパスコードを求められますし、ログインが必要なWEBサイトを利用するときにも入力が欠かせません。うっかり忘れてしまうと、再発行手続きなど面倒な事態が発生します。

iPhoneで忘れてはいけない、忘れると面倒なことになるパスワード/パスコードは、強いていえば2つあります。ひとつは、ロック解除やシステム再起動直後に入力する「iPhoneのパスコード」、もうひとつは「Apple IDのパスワード」です。

iPhoneのパスコードは、ロック解除の確認用に使われる6桁の数値です。Face ID/Touch IDを有効にしているときは必要ありませんが、顔認証/指紋認証に続けて失敗したとき、iPhoneの電源を入れた直後またはシステムを再起動したとき、iPhoneのロックが48時間以上解除されていないときなどに入力を求められます。変更するときには、『設定』→「Face ID(Touch ID)とパスコード」から作業を行います。

Apple IDのパスワードは、iCloudやApp StoreなどAppleのオンラインサービスで必要です。『設定』アプリの「iCloud」や「iTunes StoreとApp Store」で設定を変更するときのほか、アプリの購入などサービス利用時に確認の意味で入力を求められることがあります。Apple IDのパスワードをうっかり忘れると、それらサービスを利用できず困ることになるので注意しましょう。

ほかにも、WEBサイトやアプリの利用に必要なパスワードもありますが、iPhoneのパスコードさえ忘れなければ困りません。それらのパスワードは通常「iCloudキーチェーン」に保存され、Face ID/Touch IDを使えば『設定』→「パスワードとアカウント」画面ですぐに確認できるからです。家族のiPhone利用を設定するための「スクリーンタイム・パスコード」もありますが、重要度でいえばiPhoneのパスコードとApple IDにはおよびません。

  • iPhoneで忘れちゃいけないパスワード、いくつある?

    iPhoneで忘れてはいけないパスコード/パスワードは?