ニコンは12月11日、市場の拡大が進む協働ロボット向けに減速機、駆動回路、ブレーキ、エンコーダをパッケージ化した、インテリジェントアクチュエータユニット(関節ユニット)「C3 eMotion」を発売した。

同ユニットには入力側であるモータ部と、出力側であるシャフト部の2カ所にエンコーダを搭載する独自方式「ダブルエンコーダ構造」を採用。これにより、入力側と出力側の微細な回転差異を検出し外力を感知することが可能となったため、ロボットを直接的に人が動かして動作教示をするダイレクトティーチングや、衝撃を感知してのシステムの停止といったことが可能になるという。

また、複数組み合わせることでロボットの関節数を増やすことができるため、アーム部の長さを任意に調整することで、独自のロボットを自由に設計することができるほか、制御に専用コントローラを活用することで、制御ノウハウがないユーザーでも簡単にロボットの設計が可能になると同社では説明している。

なお、C3は「Connect」、「Control」、「Cooperate」を意味しているという。また、第1弾製品として、瞬時最大トルク55N・m、定格トルク30N・mで外径88mm、全長173.8mmの「IAU-60」と瞬時最大トルク200N・m、定格トルク95N・mで外径119mm、全長195.9mmの「IAU-200」の2機種を用意。2020年4月1日より発売する予定となっている。

  • C3 eMotion

    「C3 eMotion」の第1弾製品となるIAU-60ならびにIAU-200