テックファームは、米国のVANTIQ社と同社が開発するイベント・ドリブン型アプリケーション開発プラットフォーム「VANTIQ(バンティック)」の販売パートナー契約を締結し、両サービスを連携した"スマートシティ"サービスの提供を開始することを2日、発表した。

  • 「VANTIQ」と「MoL」のプラットフォーム連携イメージ(テックファーム資料より)

    「VANTIQ」と「MoL」のプラットフォーム連携イメージ(テックファーム資料より)

テックファームは、かねてより商業ビルやレストラン、オフィス、鉄道など向けにIoTプラットフォーム「MoL(Monitoring of Location)」を提供している。BLEやビーコン、RFIDなど特性に応じた通信を活用して所在管理や動線分析、エリア検知や環境情報管理など同社のソリューションを提供するクラウドプラットフォーム。公式サイトには目的、対象建物やエリア、頻度などを選択することで概算を得られる費用シミュレーターも設置してある。

イベント・ドリブン型アプリケーション開発プラットフォーム「VANTIQ」(バンティック)はコードを使わないモデル"Modelo Development"を用いたローコード/ノーコードでの開発、データのやりとりを行うトリガーであるイベントをカタログという独自の形でまとめ上げて制御する"Pronto"の2つのシステムを柱にリアルタイム・アプリケーションの開発や運営が行えるものだ。

テックファームは2日、「VANTIQ」の販売パートナー契約を締結したことを発表。「VANTIQ」と「MoL」を連携させるサービス「スマートシティ」の提供開始を発表した。

サービスは、双方のクラウドを連携させることで、ビルや商業施設、スタジアムのような大規模な環境におけるイベントのリアルタイム処理を行おうというもので、同社では"例えばレストランの混雑状況に応じて空席のある近隣の飲食店情報を届けるといったことなどが可能になります"と例示している。

VANTIQ社のCEOであるMarty Sprinzen氏からは「業界トップクラスのIoT構築実績を持つテックファームが、VANTIQを活用した『スマートシティ』サービスの提供を開始することになり、大変嬉しく思います。テックファームの最先端技術を生かしたサービス提供は、地域全体のデジタルトランスフォーメーションを急速に進めることができると期待しています。」とのコメントも寄せられている。