NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は3日、同社のカメラシェアリングサービス「PaN」に、日建設計のデザインを融合させた、新しい空間体験を提供する写真撮影サービス「AIR FINDER」を、12月5日より開始することを発表した。

  • 「AIR FINDER」で撮影した写真(東急プラザ渋谷 18階屋上広場)

    「AIR FINDER」で撮影した写真(東急プラザ渋谷 18階屋上広場)

「PaN」は、建物に据え付けられたカメラを使った自分では撮れないアングルからの自撮りや背景を合成した自撮り、あるいはARによるキャラクターと一緒の自撮りなど、撮影体験を提供するカメラシェアリングサービス。

今回提供を開始する「AIR FINDER」は、商業施設などに設置した高画質の4Kカメラを、利用者が自分のスマートフォンから遠隔でシャッターを切って撮影し、その画像をダウンロードできるもの。

利用者は、自分では撮影できないアングルなどから高画質4Kの写真を撮影できるほか、イベントや季節に合わせたオリジナルのフォトフレームを合成することもできる。

また、撮影データをAIが解析し、推定される年齢や性別、グループの人数などの属性を取得できる。撮影時期や時間帯、前後で開催されていたイベントの情報などのデータとかけ合わせて分析することで、マーケティングへの活用も可能だということだ。

導入する施設においては、シャッターを切るための操作端末を屋外に設置する必要がなく、カメラを設置できる環境があれば制約条件の多い屋上などの外部環境でも設備一式を容易に導入できる。

なお、同サービスは、渋谷に新規オープンする商業施設「東急プラザ渋谷」の18階屋上広場にて、12月5日から体験できる。スマートフォンからQRコードで専用サイトにアクセスすることで、遠隔にあるカメラを操作して撮影でき、すぐにスマートフォンにダウンロード可能。自撮りでは撮影が難しい渋谷のスクランブル交差点から新宿の高層ビル群までがすべて収まる広い画角での写真を撮ることができるということだ。利用料金は無料。