APS-Cフォーマットの「Z 50」を11月22日に発売するなど、着実にミラーレス一眼カメラのラインアップを強化しているニコン。そこに、注目のレンズが登場しました。明るい広角レンズ「NIKKOR Z 24mm f/1.8 S」です。広角レンズならではのパースペクティブ(遠近感)を、ゆがみのない端正な描写で存分に味わえる満足のいく仕上がりになっていました。
最短撮影距離はセンサーから0.25mととても短く、被写体に思い切り近づいて撮れるのが好印象です。24mmという広角レンズのワイド感を思う存分楽しめるでしょう。それでいて、歪曲収差が徹底的に封じ込められているので、直線が不自然にゆがまずに気持ちよく真っすぐに写るのも特徴となっています。
レンズ構成は10群12枚(EDレンズ1枚、非球面レンズ4枚)で、定評のあるナノクリスタルコートも施されています。絞り羽根は9枚で円形絞りとなっているので、点光源でもキレイなボケを味わえます。
描写性能も、さすがZマウントの最新レンズという感じで、絞りを開けてもよし、絞ってもよしという印象です。風景からスナップ、そしてナイトシーンまで、さまざまなシーンで24mmのワイド感を堪能できました。オートフォーカスの精度とスピードも快適で、スナップ撮影がとても捗ります。レンズのサイズも約78mm(最大径)× 96.5mmで重量は約450gと携行しやすく、常用レンズとして使うのも良さそうです。
これで、ニコンZマウントのF1.8プライムレンズは24mm、35mm、50mm、85mmと4本そろいました。どれも高性能かつコンパクトなレンズなので、すべてそろえてみたくなるでしょう。